Photoshop養成ギプス

ドットゲイン(Dot Gain)

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ドットゲイン(Dot Gain)
【印刷】ドットゲインとは、印刷物の網点が、指定より大きくなってしまう現象のことを示します。これは、紙に吸収されるインキがにじみ広がるためで、仕上がりは全体的に濃く、詳細な部分はつぶれてしまう危険性も含んでいます。
浅くシャープに補正しよう!
一般的なドットゲインの数値は10~30%で、平均値は20%もあります。印刷する紙質によって大きく左右されるドットゲインは、つかみ所のない厄介者ですね。この「インキのにじみ」を常に意識し、浅くシャープな補正術を身につけましょう!
ドットゲインのちがい
ドットゲインの解消は、指定の網点より小さくする「グレースケール特性」を設定することで行っています。[カラー設定]ダイアログには、ドットゲインの設定項目として、[カスタム CMYK]、[グレー]、[スポット]があり、プロセスカラーのドットゲインは、一般的には[設定]で選択するプリセットにより、適切な数値が含まれています。
dotgain00a.jpg
dotgain00b.jpg
ドットゲインを0%に設定した印刷結果
dotgain20a.jpg
dotgain20b.jpg
ドットゲインを20%に設定した印刷結果
ドットゲインの数値は、網点の大きさを小さくする割合を百分率(%)で表したもので、たとえば「20%」なら、0.8倍に縮小するということです。縮小された網点で構成された写真や塗り面は、元画像より浅いトーンになりますが、用紙に印刷されるとインクのにじみが広がるので、元画像と同じような印象になります。これがドットゲインの役割です。
実際の図ではありません!
上図はインクのにじみを「概念的」に表したもので、実際の網点を拡大したものではありません。プロセスカラーでは、4色の網点が交錯した複雑なものになり、それぞれのドットの大きさは、カラー分解によるトーンの違いで均一ではありません。
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印刷条件に合わせた設定値
ドットゲインの設定は、対象の画像データを作成する前に行います。[編集]メニューから、[カラー設定]を選択し、[カラー設定]ダイアログで、[作業用スペース]セクションの[CMYK]に任意のプロファイルを選択、または[カスタム CMYK]を選択し、[カスタム CMYK]ダイアログの[印刷インキ設定]セクションで設定します。一般的には、[カラー設定]のプロファイルで総合的に設定します。
[編集]→[カラー設定]
[shift]+[command(Ctrl)]+[K]
[カラー設定]ダイアログでプリセットを選択
[カラー設定]ダイアログでプリセットを選択
プリセット[プリプレス用 - 日本2]では、[CMYK]にカラープロファイル[Japan Color 2001 Coated]が選択され、[インキの色特性]に[SWOP (コート紙)]、[ドットゲイン]に[標準]、[20]%があらかじめ設定されています。
[グレー]、[スポット]のドットゲインには「15%」が設定されています。[グレー]は黒の単色印刷、[スポット]は特色印刷です。これらは、一般的な印刷用紙であるコート紙(coated paper)に対する設定値で、表面にコーティングが施されていない原紙(上質紙など)に比べると、小さな値にされています。
ドットゲインの確認とカスタム設定
[CMYK]に設定されているカラープロファイル[Japan Color 2001 Coated]には、プロセスカラーに適用されるドットゲインが含まれています。[カラー設定]ダイアログで、[CMYK]のプルダウンメニューをクリックして、[カスタム CMYK]を選択すると、詳細な設定が行える[カスタム CMYK]ダイアログが表示されます。
[カスタム CMYK]を選択
[カスタム CMYK]を選択
[カスタム CMYK]ダイアログで、[ドットゲイン]を確認すると、[標準]、「20」%が初期設定されています。これは、プリセット[プリプレス用 - 日本2]に含まれているカラープロファイル[Japan Color 2001 Coated]の内容です。[カラー設定]ダイアログで、[設定]に[プリプレス用 - 日本2]を選択すると、プロセスカラーに適用されるドットゲインは、「20」%であることがこれでわかります。
[カスタム CMYK]ダイアログ
[カスタム CMYK]ダイアログ
[カスタム CMYK]ダイアログの設定内容は、プリセットから変更しないことが一般的ですが、たとえば、印刷用紙の特性がにじみやすい場合は、ドットゲインの適用率を「30」%に設定します。これが最も簡単な設定方法です。さらに詳細な設定は、[標準]から[カーブ]に変更すると、各チャンネル別にグレーバランスをカーブで設定できます。
ドットゲインをカスタム設定するケースは非常に少ないと思いますが、プロセス分解された4色版の「黒」を、K(ブラック)版のみで生成することが要求されることもあります。その場合は、[色分解オプション]の[墨版生成]に[最大]を選択します。
各設定項目を変更して[OK]をクリックすると、[カラー設定]ダイアログの[設定]は、[プリプレス用 - 日本2]から[カスタム]に変更され、プリセットファイルが書き換えられたものであることが確認できます。プリセットの[プリプレス用 - 日本2]に戻したい場合は、[設定]から再び選択してください。
何を設定したらいいの?
ドットゲインの設定は、インキの特性や印刷する用紙によって条件が異なるため、データ入稿する印刷所の指示に従ってください。指示がない場合は、[編集]メニューから、[カラー設定]を選択し、[設定]に[プリプレス用 - 日本2]を選択してください。プリセットに適切な数値が含まれています。
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