【デジカメ】青い空の美しい夜景

カメラを三脚に固定する

[夜景モード] とは、暗い場所での街灯やイルミネーションなどの夜景を、雰囲気を損なわずに撮影することができるモードです。シャッタースピードが遅くなるので、カメラを三脚などに固定して撮影をおこなう方がいいでしょう。シャッターはなるべく、[リモコン] や「セルフタイマー撮影」を利用しましょう。

カメラを三脚などに固定して撮影

手ブレで台無し！

デジタルカメラは、いま撮影した画像を液晶画面で確認することができます。その時はちゃんと撮影できたと思っていても、パソコンに取り込んでみたら、ピンボケだったり手ブレを起こしていたり…。せっかくの写真が台無しになっていたのに気付くことがあります。

[夜景モード] での手持ち撮影

これは撮影した画像の解像度に比べ、液晶画面の解像度が極端に低いことから起こる「ドットの間引き」によって、わずかにぼけた画像や手ブレ画像が、ちゃんと撮影できたように見えたのです。こんなことがないように、夜景撮影では必ず三脚を使用しましょうね。

日没後まもなくを狙う

青い空の夜景を撮影するには、晴天時の日没後まもなくが狙いどころです。季節により時間は変化しますが、その一例をご紹介しましょう。

同じ場所で時刻別に撮影

● 撮影日 : 2003年5月5日　● 場所 : 大阪市／天候 : 晴天／方角 : 北

午後6時45分

日没後、街灯やイルミネーションが点灯し始める

● F2.0・1/125 秒・ISO100・遠景モード

午後7時12分

高速道路の水銀灯が点灯し手元が暗く感じ始める

● F2.0・1/30 秒・ISO320・遠景モード

午後7時30分

日中の撮影モードでは認識が困難になる

● F2.0・1/30 秒・ISO320・遠景モード

午後7時32分

[夜景モード]に変更すると空が明るくなる

● F2.0・0.77 秒・ISO100・夜景モード

午後7時39分

日中の撮影モードに戻すと真っ暗になっている

● F2.0・1/30 秒・ISO320・遠景モード

午後8時00分

この時間では[夜景モード]でも空は暗くなる

● F2.0・1.6 秒・ISO100・夜景モード

青い空は方角にも影響する

日没後まもなくの空の明るさは当然、陽が沈む方角が明るいです。でも [夜景モード] で美しい青い空を感じるポイントは、ちょっと違う法則があるようです。また、被写体の明るさにより露出時間も変わるので、同じ撮影場所でもアングルを転じれば、まったく空の色が変わることもあります。

ほぼ同時刻に同場所で180°方向転換して撮影

● 撮影日 : 2003年7月27日 (午後7時55分)　● 場所 : 神戸市／天候 : 晴天

南の方角

● F2.0・1/2 秒・ISO100・夜景モード

北の方角

● F2.0・1.6 秒・ISO100・夜景モード

シャッターチャンスを予測する

被写体の条件によりシャッターチャンスには差がありますが、同季節の最適な時間帯は、さほど差のないことが次の例から判断できます。

● 撮影日 : 2003年5月3日 (午後7時37分)　● 場所 : 大阪市／天候 : 晴天／方角 : 南西　● F2.1・1.0 秒・ISO100・夜景モード

● 撮影日 : 2003年5月28日 (午後7時49分)　● 場所 : 大阪市／天候 : 晴天／方角 : 西　● F2.0・1/2 秒・ISO100・夜景モード

● 撮影日 : 2003年6月21日 (午後7時40分)　● 場所 : 和歌山県白浜町／天候 : 曇天／方角 : 北西　● F2.0・1/6 秒・ISO100・夜景モード

● 撮影日 : 2003年7月21日 (午後7時28分)　● 場所 : 大阪市／天候 : 曇天／方角 : 北　● F4.0・1/2 秒・ISO100・夜景モード

● 撮影日 : 2003年8月3日 (午後7時47分)　● 場所 : 大阪市／天候 : 晴天／方角 : 南　● F2.1・2.0 秒・ISO100・夜景モード