Photoshop養成ギプス

【画像合成】素手でリンゴを搾る【1】

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【画像合成】素手でリンゴを搾る【1】
【Photoshop講座】素手でリンゴを搾って果汁を滴らせる…こんなのありえない!? 水風船を握った手とリンゴの写真素材を合成して、非現実な世界を作成しましょう。
合成を平面的な順序で考える!
水風船を握る手は、背面から最前面へ指が回されています。ということは、背面の手のひらと最前面の指の間にリンゴを合成することになるので、リンゴより前面に見える指を、切り貼りしたコラージュ写真のように分離しておく方が、考え方としてはわかりやすいですね。しかし、色調補正や境界線の馴染み、合成後の修正などを考えると、背面の手のひらと最前面の指を分離しない方が効率的です。前面の画像をマスクして背面の画像を前面に出しましょう。
素材画像「水風船を握る手」
素材画像「水風船を握る手」
水風船のパスを作成する
素材画像の「水風船を握る手」を開きます。素材画像は[幅:480 pixel][高さ:640 pixel][解像度:72 pixel/inch][モード:RGBカラー]を使用しています。
パス(水風船と指)
パス(水風船と指)
画像の輪郭に正確な選択範囲を作成するため、図のようなパスを作成します。
ズームツール
ズームツール
[ツール]パネルから、[ズームツール]を選択し、パスを描きやすいように拡大表示(200%~400%)するため、画像内をクリックします。
ペンツール
ペンツール
[ツール]パネルから、[ペンツール]を選択し、オプションバーで、[ツールモードを選択]に[パス]、[パスの操作]に[シェイプを結合]を選択します。
オプションバー
オプションバー
ドキュメント(部分)
ドキュメント(部分)
水風船の結び目の脇にマウスポインタを合わせ、マウスボタンを押したまま(クリック&ホールド)、水風船の輪郭に沿ってやや右側に移動させ、マウスボタンを離します(ドラッグ&ドロップ)。
ドキュメント(部分)
ドキュメント(部分)
水風船の輪郭に沿ってアンカーポイントを置き(クリック&ホールド)、曲線部分の中心点を判断して方向線(ドラッグ&ドロップ)を作成していきます。
ドキュメント(部分)
ドキュメント(部分)
水風船の輪郭が見えない部分は、両端のつながりが不自然にならないようにアンカーポイントを置き、指の上をそのまま横断させパスを作成していきます。
ドキュメント(部分)
ドキュメント(部分)
水風船の輪郭を一巡したら、パスの開始点のアンカーポイントにマウスポインタを合わせクリックしてパスを閉じます。変形させたリンゴの外郭としてパスを利用するので、水風船の結び目は省いておきます。
ドキュメント
ドキュメント
パスを保存する
[表示]メニューから、[画面サイズに合わせる]を選択して、パスが水風船の輪郭に沿って正確に作成できているかを確認します。
[パス]パネル
[パス]パネル
[レイヤー]パネルで、[パス]タブをクリックして、[パス]パネルを表示します。[作業用パス]をダブルクリックして、[パスを保存]ダイアログを表示します。
[パスを保存]ダイアログで、[パス名]に「水風船のパス」を入力して、[OK]をクリックします。
[パスを保存]ダイアログの表示は、[パス]パネルメニューから、[パスを保存]を選択しても行えます。
[パスを保存]ダイアログ
[パスを保存]ダイアログ
[パス]パネル
[パス]パネル
別の[パス]レイヤーに新しいパスを作成するので、現在、選択されている「水風船のパス」を解除します。[パス]レイヤーの選択解除は、[パス]パネルの余白部分をクリックして行い、選択が解除されていることを必ず確認してください。
ドキュメント
ドキュメント
指のパスを作成する
手順【1】と同様にして、指のパスを作成します。ここでは親指と4本の指を2つの閉じたパスで同一レイヤーに作成し、パス範囲に合体させます。
2つの閉じたパスで作成するのは、指の重なり部分に対し、違和感のない線を得るためと、作業の省力化です。
[パス]パネル
[パス]パネル
パスが作成できたら、[作業用パス]をダブルクリックして、[パスを保存]ダイアログを表示します。
[パスを保存]ダイアログで、[パス名]に「指のパス」を入力して、[OK]をクリックします。
[パスを保存]ダイアログの表示は、[パス]パネルメニューから、[パスを保存]を選択しても行えます。
[パスを保存]ダイアログ
[パスを保存]ダイアログ
[パス]パネル
[パス]パネル
パスが表示されたままだと、後の作業に差し支えるので、現在、選択されている「指のパス」を解除します。[パス]レイヤーの選択解除は、[パス]パネルの余白部分をクリックして行い、選択が解除されていることを必ず確認してください。
素材画像「赤いリンゴ」
素材画像「赤いリンゴ」
リンゴのパスを作成する
素材画像の「赤いリンゴ」を開きます。素材画像は[幅:512 pixel][高さ:512 pixel][解像度:72 pixel/inch][モード:RGBカラー]を使用しています。
「赤いリンゴ」のパス
「赤いリンゴ」のパス
手順【1】と同様にして、リンゴのパスを作成します。ここでは実とツルを2つの閉じたパスで同一レイヤーに作成し、パス範囲に合体させます。
ドキュメント
ドキュメント
2つの閉じたパスで作成するのは、丸い実とツルの重なり部分に対し、違和感のない線を得るためと、作業の省力化です。
[パス]パネル
[パス]パネル
パスが作成できたら、[作業用パス]をダブルクリックして、[パスを保存]ダイアログを表示します。
[パスを保存]ダイアログで、[パス名]に「リンゴのパス」を入力して、[OK]をクリックします。
[パスを保存]ダイアログの表示は、[パス]パネルメニューから、[パスを保存]を選択しても行えます。
[パスを保存]ダイアログ
[パスを保存]ダイアログ
[パス]パネル
[パス]パネル
パスから選択範囲を作成する
[パス]パネルメニューから、[選択範囲を作成]を選択します。
[選択範囲を作成]ダイアログ
[選択範囲を作成]ダイアログ
[選択範囲を作成]ダイアログで、[ぼかしの半径]に「0」pixelを入力し、[アンチエイリアス]にチェックマークを入れ、[OK]をクリックします。
ドキュメント
ドキュメント
リンゴの選択範囲が作成できたら、「水風船を握る手」と合成するため、[編集]メニューから、[コピー]を選択、または、command〔Ctrl〕+Cキーを押して、選択範囲をコピーします。
解説の便宜上、この行程で選択範囲内のリンゴをコピーしていますが、別の画像にペーストする場合は、ペーストする直前にコピーすることが望ましいです。
ドキュメント
ドキュメント
「水風船を握る手」を表示する
「水風船を握る手」のドキュメントを表示します。
[レイヤー]パネル
[レイヤー]パネル
[パス]パネルの[レイヤー]タブをクリックし、[レイヤー]パネルを表示します。
[背景]を元画像として残すため、[レイヤー]メニューから、[レイヤーを複製]を選択し、[新規名称]に「握る手(修正用)」を入力して、[OK]をクリックします。
[レイヤーを複製]ダイアログ
[レイヤーを複製]ダイアログ
[レイヤー]パネル
[レイヤー]パネル
[レイヤー]パネルで、複製した「握る手(修正用)」レイヤーが作成されたことを確認します。
「背景」レイヤーを複製しない(元画像を残さなくてよい)場合は、省略してもかまいません。
スタンプツール
スタンプツール
水風船の結び目を消去する
[ツール]パネルから、[スタンプツール]を選択します。オプションバーで、[クリックでブラシプリセットピッカーを開く]をクリックし、[直径]に「35 px」、[硬さ]に「0 %」を設定します。
オプションバー
オプションバー
ドキュメント
ドキュメント
水風船の結び目の横にマウスポインタを合わせ、[option(Alt)]キーを押しながらクリックして、サンプリングポイントを設定します。
背景のグレーでペイントして、結び目を消去すると解釈してください。
ドキュメント
ドキュメント
結び目をドラッグして消去します。
この修正作業は、後に合成するリンゴからはみ出る部分を消去しておくもので、輪郭線の正確さは必要ありません。水風船の上部を大幅に消去しても問題ありません。
[パス]パネル
[パス]パネル
リンゴの画像をペーストする
[レイヤー]パネルで、[パス]タブをクリックし、[パス]パネルを表示します。「指のパス」を選択し、[パスを選択範囲として読み込む]をクリックします。
ドキュメント
ドキュメント
指の輪郭に選択範囲が作成されたことを確認します。
[パス]パネルの[パスを選択範囲として読み込む]を使用すると、手順【5】で行った[選択範囲の作成]ダイアログの設定が、そのまま適用されます。同一の設定値を用いる場合は、この[パスを選択範囲として読み込む]で省力化できます。
ドキュメント
ドキュメント
リンゴをペーストする範囲にするため、[選択範囲]メニューから[選択範囲を反転]を選択します。
ドキュメント
ドキュメント
[編集]メニューから[選択範囲内へペースト]を選択します。リンゴが選択範囲内にペーストされ、選択範囲外の領域はマスクされました。
[レイヤー]パネル
[レイヤー]パネル
[パス]パネルで、[レイヤー]タブをクリックし、[レイヤー]パネルを表示します。[レイヤー 1]が作成され、選択範囲のレイヤーマスクが作成されていることを確認します。
[レイヤー]メニューから、[レイヤーのプロパティ]を選択、またはレイヤー名をダブルクリックします。[レイヤーのプロパティ]ダイアログで、[レイヤー名]に「変形リンゴ」を入力して、[OK]をクリックします。
バージョンCS6以降[レイヤーのプロパティ]コマンドは廃止されました。
[レイヤーのプロパティ]ダイアログ
[レイヤーのプロパティ]ダイアログ
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