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【画像合成】素手でリンゴを搾る【3】

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【画像合成】素手でリンゴを搾る【3】
【Photoshop講座】素手でリンゴを搾って果汁を滴らせる…こんなのありえない!? 水風船を握った手とリンゴの写真素材を合成して、非現実な世界を作成しましょう。
画像合成を効率よくする!
滴る果汁のように、透明で流動的なオブジェクトの合成は、撮影時のホリゾント(背景紙)の色を揃えておくと効率的です。背景との境界を活かしながら不要な部分をマスクし、あとは[レベル補正]で明るさを調整するだけなので、作業の大幅な省力化が行えます。
素材画像「ジュースを注ぐ」
素材画像「ジュースを注ぐ」
果汁の画像をペーストする
素材画像の「ジュースを注ぐ」を開きます。素材画像は[幅:512 pixel][高さ:512 pixel][解像度:72 pixel/inch][モード:RGBカラー]を使用しています。
長方形選択ツール
長方形選択ツール
[ツール]パネルから、[長方形選択ツール]を選択します。
ドキュメント
ドキュメント
[長方形選択ツール]で、合成に必要な部分をドラッグして選択します。[編集]メニューから、[コピー]を選択、または[command(Ctrl)]+[C]キーを押して、選択範囲をコピーします。
ドキュメント
ドキュメント
現在作業中のドキュメント「水風船を握る手」を表示して、[編集]メニューから、[ペースト]を選択、または[command(Ctrl)]+[V]キーを押して、コピーした画像をペーストします。
ドキュメントの中央に、果汁の画像がペーストされました。
[レイヤー]パネル
[レイヤー]パネル
画像をペーストすると、[レイヤー]パネルに[レイヤー 1]が自動的に作成されます。
[レイヤー]メニューから、[レイヤーのプロパティ]を選択、またはレイヤー名をダブルクリックして、[レイヤーのプロパティ]ダイアログを表示し、[レイヤー名]に「果汁」を入力して、[OK]をクリックします。
バージョンCS6以降[レイヤーのプロパティ]コマンドは廃止されました。
[レイヤーのプロパティ]ダイアログ
[レイヤーのプロパティ]ダイアログ
移動ツール
移動ツール
果汁の画像の配置位置を決定する
[ツール]パネルから、[移動ツール]を選択します。
ドキュメント
ドキュメント
果汁の画像をドラッグして配置位置を決めます。
他のツールを使用しているときは、[command(Ctrl)]キーを押しながらドラッグすると、レイヤーオブジェクトの移動ができます。
COLUMN
不透明度を変更して配置する
不透明度を変更
果汁の画像を配置する際に、[レイヤー]パネルの[不透明度]を、一時的に「50%」くらいに変更すると、下の画像との位置関係がわかりやすくなります。リンゴから搾り出されたように見えるベストな位置を見つけましょう。
画像描画からクイックマスク クイックマスク確認
[クイックマスクモードで編集]をクリック
果汁の画像の不要な部分を隠す
画像の不要な部分を隠す方法として、ペイントツールで柔軟かつ正確なマスキングができる[クイックマスクモード]を使用します。[ツール]パネルで、[クイックマスクモードで編集]をクリックします。
ブラシツール
ブラシツール
[ツール]パネルから、[ブラシツール]を選び、オプションバーで、[クリックでブラシプリセットピッカーを開く]をクリックし、[直径]に「13 px」、[硬さ]に「0 %」を設定します。
ブラシツールオプションバー13
オプションバー
ドキュメント
ドキュメント
果汁の画像の必要な部分をドラッグして塗りつぶします。すると、塗りつぶした部分が半透明の赤色で表示されます。
細部は後の作業で修正するので、輪郭の内側に塗り残しがないよう注意しながら、大まかにペイントします。
クイックマスクから画像描画 画像描画確認
[画像描画モード]をクリック
[ツール]パネルで、[画像描画モードで編集]をクリックします。
ドキュメント
ドキュメント
[クイックマスクモード]から[画像描画モード]に切り替えると、半透明の赤色で塗りつぶした部分以外に選択範囲が作成されます。
[クイックマスクモード]は、レイヤーマスクを作成するための選択範囲を指定する機能です。
レイヤーマスクでは、選択範囲部分が隠される(マスクされる)ので、[クイックマスクモード]で必要な部分を塗りつぶし、不要な部分を隠すための選択範囲を作成しました。
[レイヤー]パネル
[レイヤー]パネル
[レイヤー]パネルで、[レイヤーマスクを追加]をクリックします。すると、自動的に選択範囲のレイヤーマスクが作成され、不要な部分が隠されます。
ドキュメント
ドキュメント
合成した画像の不要な部分を隠すマスクが作成できました。
指先ツール
指先ツール
レイヤーマスクの細部を修正する
[ツール]パネルから、[指先ツール]を選択し、オプションバーで、[クリックでブラシプリセットピッカーを開く]をクリックし、[直径]に「5 px」、[硬さ]に「0 %」を設定し、[強さ]に「50%」を設定します。
指先ツールオプションバー5
オプションバー
ドキュメント
ドキュメント
手順【17】で作成したレイヤーマスクの細部を修正します。
大きくはみ出した箇所、塗り忘れた箇所がある場合は、ブラシツールでの修正となりますが、果汁が滴り落ちる効果のブレを取り入れるには、動きのある部分の境界を[指先ツール]でドラッグしてぼかす方法を取ります。
果汁を補正する
[レイヤー]メニューから、[新規調整レイヤー]→[レベル補正]を選択し、[新規レイヤー]ダイアログで、[下のレイヤーを使用してクリッピングマスクを作成]にチェックマークを入れ、[OK]をクリックします。
[新規レイヤー]ダイアログ
[新規レイヤー]ダイアログ
[レベル補正]ダイアログ
[レベル補正]ダイアログ
[レベル補正]ダイアログで、入力レベルに「0」、「1.00」、「241」を設定します。
白色点(右側の調整ポイント)を左側へ移動させると、画像が明るく補正できます。
ドキュメント
ドキュメント
果汁の画像が明るくなりました。
[レイヤー]パネル
[レイヤー]パネル
全体を補正して完成
[レイヤー]パネルで、[塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成]をクリックして、メニューから[レベル補正]を選択し、[レベル補正 3]を作成します。
レイヤーの最前面に[レベル補正 3]が作成されたことを確認します。
[レベル補正]ダイアログ
[レベル補正]ダイアログ
[レベル補正]ダイアログで、入力レベルに「0」、「1.15」、「232」を設定します。
ヒストグラムを参考に、白色点の位置を左側に移動してハイライトを強め、中間点を左側に移動してハイライト領域を広く取り、画像全体が明るくなるよう補正しました。
ドキュメント
ドキュメント
爽快なイメージになるよう全体を明るく補正できたら完成です。
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