【テクスチャ】ゼロからつくる!荷造り用のエアークッション【1】
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【Photoshop講座】正しくは「ポリエチレン気泡緩衝材」という名前らしいですが、通称「プチプチ」とか、「エアキャップ」とか言われている荷造り用のアレです。薄く透明な材質感や配列のリズムを表現し、内容物(背景)が透ける演出も加えてみましょう。
正確に割り出したサイズでパターンを作成する!
丸いドットが並んでいるだけの、ごく平凡なパターンだと思っていませんか? エアークッションをよく観察してみると、丸いドットの配列が縦方向に短くなっていることに気付きます。ひとつのパターンは、正6角形のハニカム構造だったんです。そして、ドットの直径と隙間の比率は、8:1です。以外に隙間なく並んでいるものなんですね。正確に割り出したサイズで、エアークッションのパターンを作成しましょう。
パターン用の新規画像を開く
[幅:138 pixel][高さ:80 pixel][解像度:72 pixel/inch][カラーモード:RGBカラー]の新規画像を開きます。
![[新規]ダイアログ](https://blog-imgs-90-origin.fc2.com/p/s/g/psgips/text_others070101.png)
[新規]ダイアログ
[表示]メニューから、[新規ガイドレイアウトを作成]を選択し、[新規ガイドレイアウトを作成]ダイアログで、[列]の[数]に「2」、[行]の[数]に「2」を設定して、[OK]をクリックします。
![[新規ガイドレイアウトを作成]ダイアログ](https://blog-imgs-90-origin.fc2.com/p/s/g/psgips/text_others070102.png)
[新規ガイドレイアウトを作成]ダイアログ
[新規ガイドレイアウトを作成]の機能がないバージョンでは、[表示]メニューから、[新規ガイド]、バージョンCS4以前では、[ビュー]メニューから[新規ガイド]を選択して、[新規ガイド]ダイアログで、[方向:水平方向]、[位置:40 px]に設定し、続いて同様に[方向:垂直方向]、[位置:69 px]に設定します。

ドキュメント(黒い部分は作業スペース)
ドキュメントの周囲に作業スペースを設けておきます。
[新規ガイドレイアウトを作成]の機能がないバージョンでは、ドキュメントの4辺にもそれぞれ、左図のようにガイドを作成します。

楕円形ツール
エアークッションのパターンを描く
[ツール]パネルから、[楕円形ツール]を選択します。
オプションバーで、[ツールモードを選択]に[パス]を選択し、歯車アイコンをクリックして、[固定]を選択し、[W]に「64 px」、[H]に「64 px」を入力して、[中心から]にチェックマークを入れます。

オプションバー

ドキュメント(黒い部分は作業スペース)
水平と垂直のガイドが交わる点をクリック(少しドラッグしてガイドにスナップ)すると、設定した大きさの正円のパスが作成されます。正円のパスを作成する個所は図のとおりです。
作成中のパターンは繰り返し模様になるので、ガイドの交点に正円のパスの中心点をスナップさせて、正確な位置に配置してください。
パスがガイドに吸着しない場合は、スナップが無効になっているので、[表示]メニューから[スナップ]、バージョンCS4以前では、[ビュー]メニューから[スナップ]を選択し、スナップの機能を有効に設定してください。
![[パス]パネル](https://blog-imgs-90-origin.fc2.com/p/s/g/psgips/text_others070301.png)
[パス]パネル
パスから塗りつぶしてパターンを完成させる
[パス]パネルを表示し、[作業用パス]サムネールを[command(Ctrl)]キーを押しながらクリックして、選択範囲を作成します。
![[境界をぼかす]ダイアログ](https://blog-imgs-90-origin.fc2.com/p/s/g/psgips/text_others070302.png)
[境界をぼかす]ダイアログ
[選択範囲]メニューから、[選択範囲を変更]→[境界をぼかす]を選択し、[境界をぼかす]ダイアログで、[ぼかしの半径]に「1」pixelを設定して、[OK]をクリックします。

ドキュメント(黒い部分は作業スペース)
続いて、[選択範囲]メニューから、[選択範囲を反転]を選択し、図のような領域が選択されていることを確認します。
[編集]メニューから、[塗りつぶし]を選び、[塗りつぶし]ダイアログで、[内容]に[ブラック]を選択して、[OK]をクリックします。
![[塗りつぶし]ダイアログ](https://blog-imgs-90-origin.fc2.com/p/s/g/psgips/text_others070303c.png)
[塗りつぶし]ダイアログ

ドキュメント(黒い部分は作業スペース)
図のように塗りつぶせたら、[command(Ctrl)]+[D]キーを押して、選択を解除します。これでパターンは完成です。完成したパターンは、Photoshopに登録しておきます。
ガイドの表示 / 非表示の切り換えは、[表示]メニューから、[表示・非表示]→[ガイド]、バージョンCS4以前では、[ビュー]メニューから[表示]→[ガイド]を選択、または[command(Ctrl)]+[:]キーを押します。
[編集]メニューから[パターンを定義]を選んで、[パターン名]に「エアークッション」を入力して、[OK]をクリックします。
![[パターン名]ダイアログ](https://blog-imgs-90-origin.fc2.com/p/s/g/psgips/text_others070306.png)
[パターン名]ダイアログ
新規画像に新規レイヤーを作成する
[幅:1280 pixel][高さ:1280 pixel][解像度:72 pixel/inch][カラーモード:RGBカラー]の新規画像を開きます。
![[新規]ダイアログ](https://blog-imgs-90-origin.fc2.com/p/s/g/psgips/text_others070401.png)
[新規]ダイアログ
![[レイヤー]パネル](https://blog-imgs-90-origin.fc2.com/p/s/g/psgips/text_others070402.png)
[レイヤー]パネル
[パス]パネルのタブをクリックし、[レイヤー]パネルを表示します。
まず、[新規グループを作成]をクリックし、「グループ 1」を作成してから、[新規レイヤーを作成]をクリックします。
「グループ 1」の中に「レイヤー 1」が作成されていることを確認してください。
COLUMN
新規画像の大きさと[グループ]の理由!
新規画像の大きさは、仕上げサイズより1.25~1.5倍に設定します。これは、後に適用する[ラップ]フィルターの特性を考えたもので、幅と高さが同じ正方形なのも、その考えが含まれています。
[ラップ]フィルターは、画像サイズの範囲で中心点から放射状に適用されるため、その周囲では有効な効果が得られません。画像を正方形にした理由は、このような特性を持つ[ラップ]フィルターの効果を有効に得るためで、画像の大きさは、効果が弱くなる周囲から仕上げサイズを切り抜くためです。
[グループ]を作成した理由は、最終的にテクスチャを透過させて使えるよう、一式をまとめておくためです。こうすることで、背景画像にドラッグ&ドロップで対応できる便利さが生まれます。
[編集]メニューから[塗りつぶし]を選択し、[塗りつぶし]ダイアログで、[内容]に[パターン]を選択します。すると、[カスタムパターン]がアクティブ表示されます。
![[塗りつぶし]ダイアログ](https://blog-imgs-90-origin.fc2.com/p/s/g/psgips/text_others070403.png)
[塗りつぶし]ダイアログ
[カスタムパターン]の[クリックでパターンピッカーを開く]をクリックし、手順【3】で登録した「エアークッション」を選択して、[OK]をクリックします。

ドキュメント
パターンが塗りつぶされました。
パターンは連続する模様になるよう作成しているので、すべての円形がつながって、ドット模様を形成します。
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