【イラスト調】ポップアート風のレインボータウン【1】
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【Photoshop講座】ポップアートとは、アメリカの大衆文化が生み出した芸術運動のひとつで、写真やイラストなどの素材をコラージュした、色鮮やかで明朗活発なグラフィックが特徴です。デジカメで撮影した建物に七色のグラデーションを配色して、強烈なインパクトを与えてみましょう。
余白を効果的に使おう!
作例のような建物の素材では、空の部分との対比が非常に重要です。建物の幾何学的な複雑さを強調するには、空の部分はできるだけ、要素を省いた方が得策です。空の部分を選択する作業は、簡単そうに見えてうまくいきません。それは、何もないように見えても、階調やノイズが含まれているからです。空の部分を完璧に塗りつぶすために、直線を活かしたパスを作成しましょう。
素材画像を開く
ガラス張りのビルの素材画像を開きます。素材画像は[幅:827 pixel][高さ:551 pixel][解像度:72 pixel/inch][モード:RGBカラー]を使用しています。
素材画像「ガラス張りのビル」
加工する素材は、多くの階調を含む幾何学的なものが好ましいです。
カラフルさは必要ありません。
空の部分を選択するためのパスを作成する
[ツール]パネルから、[ペンツール]を選択し、オプションバーで、[ツールモードを選択]に[パス]、[パスの操作]に[シェイプを結合]を選択します。

ペンツール

オプションバー
[ペンツール]で、空の部分の選択範囲を作成するため、図のようなパスを作成します。

空の部分にパスを作成
パスの作成は、建物と空の境界線を忠実にトレースし、「閉じたパス」で空全体を括ります。トレースする境界の位置は、建物側にやや食い込ませます。アンテナやワイヤーなど、細かい構造物がある場合は、省略して空側の領域に含ませます。
空の領域を白で塗りつぶす
まず、[背景]を元画像として残しておくため、加工用のレイヤーを複製しましょう。[レイヤー]パネルで、[背景]を[新規レイヤーを作成]にドラッグ&ドロップして、[背景 のコピー]を作成します。
![[背景]を複製](https://blog-imgs-90-origin.fc2.com/p/s/g/psgips/pictone_01050202.png)
[背景]を複製
[背景]が複製できたら、[パス]タブをクリックして、[パス]パネルを表示します。[パス]パネルメニューから、[パスを保存]を選択し、[パスを保存]ダイアログで、[パス名]に[パス 1](デフォルト)を設定して、[OK]をクリックします。[パス]パネルで、[パスを選択範囲として読み込む]をクリックして、空の領域の選択範囲を作成します。
![[背景]を複製](https://blog-imgs-90-origin.fc2.com/p/s/g/psgips/pictone_01050203.png)
[パス]パネル・パスを保存
![[パスを保存]ダイアログ](https://blog-imgs-90-origin.fc2.com/p/s/g/psgips/pictone_01050203c.png)
[パスを保存]ダイアログ
[作業用パス]のまま作業を進めると、調整レイヤーなどの作成時にベクトルマスクを作成したり、新しいパスを追加すると消去される場合があるので、作成したパスは必ず保存するようにしてください。
空の領域に選択範囲が作成できたら、[編集]メニューから、[塗りつぶし]を選択し、[塗りつぶし]ダイアログで、[内容]に[ホワイト]を選択して、[OK]をクリックします。
![[塗りつぶし]ダイアログ](https://blog-imgs-90-origin.fc2.com/p/s/g/psgips/pictone_01050302b.png)
[塗りつぶし]ダイアログ
選択範囲をホワイトで塗りつぶせたら、[command(Ctrl)]+[D]キーを押して、選択を解除します。

空の部分をホワイトで塗りつぶす
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