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特定色域の選択

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特定色域の選択
【Photoshop基本操作】[特定色域の選択]とは、他の色に影響を与えることなく、特定の色だけを選んで補正することができる色調補正ツールです。カラーの構成要素はプロセスカラー(CMYK)が対象ですが、RGB 画像にも直感的な補正が簡単に行えます。
色の濁りを除去しよう!
たとえば、風景写真の空を「キレイな青空にしたい」のなら、[特定色域の選択]で[シアン系]の色域を増やせば、薄く霞んだ空でも濃い青色にすることは可能です。しかし、それだけでは不十分です。
キレイな青空に含まれる「カラーの構成要素」をイメージすると、[シアン系]の他に、[マゼンタ系]の色域が増えないと、濃い青色(藍色)にはなってくれません。そして、色を濁らせている要素、この場合は、[イエロー系]と[ブラック系]になりますが、これらの色域を減らすことも必要です。単色の増減だけではなく、カラーの構成要素を考えながら調整しましょう!
[特定色域の選択]の概要
[特定色域の選択]は、設定した後でも編集できる調整レイヤーを利用する方が一般的です。特定のカラー(色域)を選択し、CMYKスライダーで調整を行うので、カラーの構成要素であるプロセスカラーの知識が必要です。
[特定色域の選択]ダイアログ
[特定色域の選択]ダイアログ
プリセット
あらかじめ設定されたメニューが用意されています。
カラー
メニューから補正したいカラーの系統を選択します。
CMYKスライダー
選択されたカラーの系統に対して各カラーの増減を調整します。
相対値
補正するカラーの増減方式に[相対値]を選択すると、ピクセルに含まれるカラー比率に対して、調整率を乗算した分増減します。
例:マゼンタ50%×調整率10%=5%増えて55%に調整
※指定色域と完全に一致した場合の理論値
絶対値
補正するカラーの増減方式に[絶対値]を選択すると、ピクセルに含まれるカラー比率に対して、調整率を加算、または減算します。
例:マゼンタ50%+調整率10%=10%増えて60%に調整
※指定色域と完全に一致した場合の理論値
選択方式は[絶対値]がオススメ!
調整率に対し変化する幅が大きいのが[絶対値]で、数値の計算もたし算なのでラクです。しかし、実質的には調整率の半分くらいしか増減しないし、下限、上限もあるので、あまり数値に縛られない方が得策ですね。
このレッスンの動画を配信中!
色の濁りを取って鮮やかな青空に補正する
サムネールをクリックすると、YouTube 動画にリンクします。
[特定色域の選択]の操作方法
[特定色域の選択]の特性を活かした、色調補正の一例をご紹介しましょう。素材に選んだのは、初秋のうろこ雲を背景にした「コスモス畑と風車」です。コスモスの花がメインなのですが、少し濁った青空のせいで秋らしい清々しさがありません。青空がキレイに澄みきった印象になるよう補正してみましょう。
元画像→[特定色域の選択]で補正
[特定色域の選択]調整レイヤーを作成する
素材画像([RGBカラー]モード)を開きます。[レイヤー]パネルで、[塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成]をクリックし、メニューから、[特定色域の選択]を選択して、[特定色域の選択 1]を作成します。
[特定色域の選択 1]を作成
[特定色域の選択 1]を作成
[レイヤー]パネルで[特定色域の選択 1]を作成
[レイヤー]パネルで[特定色域の選択 1]を作成
[特定色域の選択]は、[CMYK カラー]モードの画像に適していますが、[RGB カラー]モードの画像に対しても有効です。
補正するカラーの系統を選択する
[特定色域の選択]ダイアログで、[選択方式]に[絶対値]を選択します。初期設定では、[カラー]に[レッド]が選択されていますが、ここでは、青空に最も影響する[シアン系]を最初に選択して調整を行いましょう。
最も影響するカラーの系統を選択
最も影響するカラーの系統を選択
カラーの系統を選択しても元画像に変化はない
カラーの系統を選択しても元画像に変化はない
[カラー]の調整率を設定する
各カラーのスライダーを個別にドラッグします。各カラーのスライダーを設定すると、適用結果がタイムリーに反映されます。
[シアン系]の調整率を設定
[シアン系]の調整率を設定
青空の領域を鮮やかに青くすることができた
青空の領域を鮮やかに青くすることができた
ここでは、青空に最も影響する[シアン系]を選択し、[シアン]に[+50]%、[マゼンタ]に[+25]%、[イエロー]に[-10]%、[ブラック]に[-10]%を設定しました。
調整率の組み合わせは論理的に!
カラーの系統別に調整率を増減させるということは、カラーの構成要素のバランスを変えるということなので、その数値によって適切な混色が生成されなければなりません。
たとえば、鮮やかな緑を表現する場合は、カラーに[グリーン系]を選択し、緑色の構成要素である[シアン]、[イエロー]の調整率を増やし、その他の要素は減らす、または維持しておきます。
鮮やかな赤を表現する場合には、カラーに[レッド系]を選択し、赤色の構成要素である[マゼンタ]、[イエロー]の調整率を増やし、その他の要素は減らす、または維持しておきます。
その他のカラー系統を設定する
必要に応じて、その他のカラー系統を設定します。ここでは、青空と対比させる要素である[グリーン系]を調整します。
[グリーン系]の調整率を設定
[グリーン系]の調整率を設定
緑色の濁りを取り除くことができた
緑色の濁りを取り除くことができた
ここでは、緑色の要素から濁りを取り除くため[グリーン系]を選択し、[シアン]に[+25]%、[マゼンタ]に[-10]%、[イエロー]に[+25]%、[ブラック]に[-10]%を設定しました。
青空に含まれるのは[シアン系]だけではなく、少し赤みを帯びた[ブルー系]もあります。[ブルー系]の調整は、青空のトーンを強くする場合に有効です。
[ブルー系]の調整率を設定
[ブルー系]の調整率を設定
青空のトーンを強くすることができた
青空のトーンを強くすることができた
ここでは、青空のトーンを強くするため[ブルー系]を選択し、[シアン]に[+50]%、[マゼンタ]に[+25]%、[イエロー]に[-10]%、[ブラック]に[-10]%を設定しました。
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