Photoshop養成ギプス

【色調補正】モノクロ変換のしくみ【チャンネルミキサー】

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【色調補正】モノクロ変換のしくみ【チャンネルミキサー】
【Photoshop基本操作】モノクロ変換のしくみを理解する最も簡単な方法は、[チャンネルミキサー]を利用することです。[チャンネルミキサー]とは、RGB カラーの各チャンネル別に適用量を調整するものですが、[モノクロ]オプションにチェックマークを入れると、カラー情報から明度に換算したグレースケール(モノクロ画像)を各チャンネルに割り当てます。このとき、各チャンネルの影響力を極端に変えたらどうなるか? というのが、これから行う実験です。
フィルタめがねをかける感覚を養おう!
赤色のフィルタめがねをかければ、赤系統の色のものは同化して見えるはずです。これがモノクロ変換されたら、どのような結果になるのか? そのような感覚を養うことが、モノクロ変換をすばやく設定できるポイントになるのではないでしょうか。
チャンネルミキサーでモノクロ変換をしてみる
モノクロ変換には、[白黒]がいちばん適しています。カラーフィルターによって明度を抽出し、各チャンネルを調整できるからです。しかし、この機能が搭載されていないバージョンでは、他の方法を選ばなければなりません。
[チャンネルミキサー]は、[白黒]と構造がよく似ています。また、操作も比較的に簡単で、モノクロ変換のしくみも理解しやすいです。[白黒]へステップアップする教材として、[チャンネルミキサー]をマスターしましょう。
元画像
元画像
モノクロ変換した画像
モノクロ変換した画像
[モノクロ]を有効に設定する
[レイヤー]パネルで、[塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成]ボタンをクリックし、メニューから[チャンネルミキサー]を選択します。[チャンネルミキサー]ダイアログで、[モノクロ]にチェックマークを入れます。
[モノクロ]にチェックマークを入れる
[モノクロ]にチェックマークを入れる
[チャンネルミキサー]のデフォルト(初期)値では、[レッド:+40%]、[グリーン:+40%]、[ブルー:+20%]が設定されています。これは、元画像のチャンネルごとに割り当てる明度の調整率で、モノクロ変換したとき、どの系統の色を明るくするかを設定するものです。
バージョン 7 ~ CS 2 では、[レッド:+100%]、[グリーン:0%]、[ブルー:0%]が設定されています。
デフォルト(初期)値でモノクロ変換された画像は、ブルー系ピクセルの明度が少し低く設定されているので、一般的にそれらの要素を多く含むと考えられるシャドウ領域が強調され、コントラストが強まった印象に調整されました。
デフォルト値での適用結果
デフォルト値での適用結果
しかし、ピンクの濃淡を多く含む素材の元画像では、主体となる花の濃淡が活かしきれておらず、どこか平面的で、生命感がないように感じます。
明度の調整率を入れ替える
[レッド:+40%]、[グリーン:+40%]、[ブルー:+20%]のデフォルト値から、[レッド]と[ブルー]の設定値を入れ替えて、合計が 100% になるよう調整してみます。
明度の調整率を入れ替える
明度の調整率を入れ替える
これは、明度差による印象をコントロールしたもので、レッド系ピクセルの明度を、デフォルト値の「+40」から「+20」に低くすることで、レッド系ピクセルのシャドウ領域を増やし、ブルー系ピクセルの明度を、デフォルト値の「+20」から「+40」に高くすることで、ブルー系ピクセルのハイライト領域を増やしたことになります。
明度の調整率を入れ替えた適用結果
明度の調整率を入れ替えた適用結果
デフォルト値のモノクロ変換に比べると、中央の白っぽい花のディテールが強まった印象になり、素材の元画像で表現されていた同系色の違いを強調しながら、それぞれの花びらの存在感を演出することができました。
いかがですか?[チャンネルミキサー]でモノクロ変換すると、こんなことができてしまうのです。でも、「色の系統別に明度差をコントロールする」って言われても、その方法やしくみを理解するのは難しいですよね。そんなときは、モノクロ変換を「カラーフィルター」に置き換えて考えてみてはいかがでしょうか。
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【Photoshop講座】モノクロ変換を自在にコントロールする
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カラーフィルターの概念
カラーフィルターとは、色の付いた透明のフィルムです。カラーフィルター越しにカラー画像を見ると、その特定の色が判断しにくくなる特性があります。つまり、カラー画像から特定の色を取り除くことができるのです。
[チャンネルミキサー]は、この特性をRGB画像に置き換えたもので、0 〜 255 階調レベルを −100 〜 +100(%)の調整率で表しています。たとえば、[ソースチャンネル]の設定値を「−100」%にすれば黒、「+100」にすれば白です。チャンネルが黒の状態では明度が黒点の 0 レベル、白の状態では白色点の 255 レベル。これら調整率をフィルターの濃度として捉えると理解しやすいと思います。
レッドフィルター
レッドフィルター
画像に含まれるレッド系ピクセルの明度が高くなります。
レッドフィルターでの適用結果
[チャンネルミキサー]ダイアログ(部分)
レッドフィルターでの適用結果
グリーンフィルター
グリーンフィルター
画像に含まれるグリーン系ピクセルの明度が高くなります。
グリーンフィルターでの適用結果
[チャンネルミキサー]ダイアログ(部分)
グリーンフィルターでの適用結果
ブルーフィルター
ブルーフィルター
画像に含まれるブルー系ピクセルの明度が高くなります。
ブルーフィルターでの適用結果
[チャンネルミキサー]ダイアログ(部分)
ブルーフィルターでの適用結果
オレンジフィルター
オレンジフィルター
画像に含まれるオレンジ系ピクセルの明度が高くなります。
オレンジフィルターでの適用結果
[チャンネルミキサー]ダイアログ
オレンジフィルターでの適用結果
イエローフィルター
イエローフィルター
画像に含まれるイエロー系ピクセルの明度が高くなります。
イエローフィルターでの適用結果
[チャンネルミキサー]ダイアログ(部分)
イエローフィルターでの適用結果
白にするチャンネルを見極める!
カラーフィルターの概念でモノクロ変換を考えると、たとえば、対象画像の赤色の部分を明るくしたい場合は、[レッド]の設定値を大きくすればいいのです。最大値は「+100%」で、結果は階調 255 レベルの「白」になります。
コントラストが強く、エネルギッシュなモノクロ変換だけが優れているわけではありませんが、一般的に好まれる傾向であることは間違いありません。色の系統別にコントラストを極端に付けて、情景や人物を表現する面白さは、明度だけでコントロールする「モノクロ」だからこそできる演出方法です。
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