Photoshop養成ギプス

【画像合成】2次平面から起こす立体イラスト【1】

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【画像合成】2次平面から起こす立体イラスト【1】
【Photoshop講座】Illustrator で作成した2次平面イラストを、Photoshop 上で立体イラスト風に加工します。立体イラストとは、粘土や樹脂などの材料を使って立体的な表現がされたアートです。輪郭を象ったパスをシェイプレイヤーでパーツに分け、それぞれにレイヤースタイルの効果を加えて立体化しましょう。
計画的にパーツに分ける操作!
Illustrator で作成されたアートワークを Photoshop へペーストしようとすると、[ペースト形式]を選択するオプションが表示されます。作例では、その塗りの領域を利用して、Photoshop 上で効果をつけたいので、個別のパーツに分けることが必要です。重なり順からパスを選んで作成する方法よりも、あらかじめパーツに分ける数を読み、枚数分の複製をつくってから、不要なパスを削除していく方法が効率的です。
パスをコピー&ペーストする
Illustrator で作成したイラストのパスをすべて選択してコピー、Photoshop のドキュメントにペーストします。
Illustratorのドキュメント
Illustratorのドキュメント
Photoshopのドキュメントを作成!
1102×827ピクセルの RGB 画像で新規画像を作成、あらかじめ背景色を塗りつぶしておきます。Illustrator のパスが[シェイプレイヤー]でペーストされると、現在、設定されている描画色で塗りつぶされた[シェイプ 1]が作成されます。
[ペースト]ダイアログで、[ペースト形式]に[シェイプレイヤー]を選択します。
[シェイプレイヤー]を選択
[シェイプレイヤー]を選択
すると、Illustrator のアートワークが、シェイプレイヤーとして、Photoshop のドキュメントにペーストされます。
Photoshopのドキュメントにペースト
Photoshopのドキュメントにペースト
[シェイプ 1]を確認
[シェイプ 1]を確認
シェイプにパスが含まれている!
[レイヤー]パネルには、ひとつのシェイプレイヤーが作成されていますが、このレイヤーの中に、Illustratorで作成したすべての塗り面(閉じたパス)が含まれています。
Photoshopで作成したイラストでもOK!
作例では、Illustratorで作成したイラストを素材にしていますが、もちろん、Photoshopで作成したイラストでも、同じ工法を用いて立体イラスト風に加工できます。しかし、ピクセルで構成されたビットマップ画像では、拡大・縮小などの変形を加えると画素が劣化してしまうので、仕上げサイズの自由度がありません。シェイプは、どんなサイズにしても劣化することはないので、その特性を活かして、レイヤースタイルの効果を最大限に発揮させましょう。
複数のシェイプにパーツを分ける
[シェイプ 1]のパスは、複数の閉じたパスが重ねられているので、最背面のパスから順にシェイプレイヤーを作成し、複数のパーツに分けていく作業を行います。
パスをパーツに分けると、15のグループになるので、まず、[シェイプ 1]を15枚複製し、それぞれのシェイプレイヤーから不要なパスを取り除いていくといいでしょう。
この際、シェイプレイヤーの[塗り]を設定し、重ね合わせの順番や、シェイプの名前などを変更して整理していきます。
パスをパーツに分けて整理
パスをパーツに分けて整理
個別のシェイプに色を設定
個別のシェイプに色を設定
シェイプの塗りを設定!
シェイプレイヤーの[塗り]の変更は、[レイヤー]パネルでシェイプレイヤーを選択し、ダブルクリックで[カラーピッカー]を表示、または[ツール]パネルでいずれかのシェイプツールを選び、オプションバーの[塗り]で、シェイプの塗りを設定します。
レイヤースタイルを適用する
[レイヤー]パネルで、[シェイプ 1]を選択します。[レイヤースタイルを追加]をクリックして、メニューから[ベベルとエンボス]を選択します。
[レイヤースタイルを追加]をクリック
[レイヤースタイルを追加]をクリック
[レイヤースタイル]ダイアログで、[構造]の[サイズ]に「4」px、[陰影]の[角度]に「120」°、[高度]に「30」°、[シャドウのモード]の[不透明度]に「50」%を設定します。
[ベベルとエンボス]を設定
[ベベルとエンボス]を設定
[スタイル]メニューから、[テクスチャ]を選択します。[エレメント]の[パターン]に「泡」、[比率]に「50」%、[深さ]に「+15」%を設定します。
[テクスチャ]を設定
[テクスチャ]を設定
[スタイル]メニューから、[パターンオーバーレイ]を選択します。[パターン]の[描画モード]に「オーバーレイ」、[パターン]に「泡」、[比率]に「50」%を設定し、[OK]をクリックします。
[レイヤースタイル]ダイアログ
[パターンオーバーレイ]を設定
「シェイプ 1」にレイヤースタイルが適用されました。[ベベルとエンボス]に[テクスチャ]を設定したので、立体的な効果が泡状に適用されました。
レイヤースタイル適用前
レイヤースタイル適用前
レイヤースタイル適用後
レイヤースタイル適用後
後の作業で、すべてのシェイプレイヤーにレイヤースタイルを適用するので、[レイヤー]パネルの内容を省スペースにして確認しやすくするため、[fx]アイコン右の[▲]をクリックして、展開している[レイヤー効果]を閉じておきます。
[▲]をクリック
[▲]をクリック
[レイヤー効果]を閉じる
[レイヤー効果]を閉じる
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