Photoshop養成ギプス

【作業用パス】選択範囲からパスやシェイプを作成する【許容量】

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【作業用パス】選択範囲からパスやシェイプを作成する【許容量】
【Photoshop講座】パスやシェイプで作成したベクトル画像は、データ容量を軽減でき、どんなドキュメントサイズでも劣化なく対応できるメリットがあります。しかし、パスやシェイプで複雑なアートワークを作成するのは、テクニックも必要ですし手間もかかります。たとえば、画像を2階調化する処理なら、選択範囲から簡単にパスやシェイプを作成できます。
曖昧な境界線を明確にできる!
選択範囲からパスを作成することはほとんどありません。なぜならパスには、正確な境界線が求められることが多いからです。しかし、選択範囲から予測不能なパスが一瞬で作成できることは痛快です。写真の陰影などのような、曖昧な境界線を明確に分けるパスが作成できれば、きっと、面白い作品づくりに役立つことでしょう。
2階調化をシェイプで起こす方法
これから行う操作は、2階調化アートワークをパスやシェイプで起こす方法です。ここでは、画像の明るい領域に選択範囲を作成し、その選択範囲からシェイプを作成して、白黒の境界がハッキリした2階調化アートワークとして完成させます。パスやシェイプは、拡大・縮小などの変形を加えたり、再編集を繰り返しても画質が劣化しない特性を持っています。そのメリットを最大限に活かしましょう。
元画像→2階調化をシェイプで起こす
no456_01b.png
選択範囲を作成する
素材画像をダウンロードして開きます。素材画像は、[幅:1024 pixel]、[高さ:701 pixel] 、[解像度:300 pixel / inch]、[モード:RGB カラー]を使用しています。
素材画像を開く
素材画像を開く
no456_01b.png
[イメージ]メニューから、[演算]を選択します。[演算]ダイアログで、[チャンネル]に[グレー]を選択します。
[描画モード]に[通常]を選択します。
[結果]に[選択範囲]を選択して、[OK]をクリックします。
[演算]ダイアログを設定
[演算]ダイアログを設定
[演算]により出力された選択範囲を確認
[演算]により出力された選択範囲を確認
第2元画像は設定しない!
[演算]は、元画像の同一、または異なる2つのチャンネルを合成し、ドキュメントやチャンネルに出力することができます。選択範囲を出力する場合は、1つのチャンネルでも行えるので、[描画モード]に[通常]を設定すれば、第2元画像は影響しなくなるので、初期設定のままでもかまいません。
[選択範囲]メニューから、[選択範囲を反転]を選択、または[shift]+[command(Ctrl)]+[I]キーを押します。
選択範囲を反転
選択範囲を反転
[演算]の[反転]でも対応できる!
選択範囲を反転する操作は、[演算]ダイアログで、[チャンネル]の[反転]にチェックマークを入れることでも対応できます。しかし、[演算]ダイアログでは、明るい部分が対象とされるため、プレビューの階調が反転(ネガ)されます。選択範囲の出力が目的の場合は、プレビューが反転されても何の影響もありません。操作に慣れたら、[演算]の[反転]を利用しましょう。
[反転]にチェックマークを入れて選択範囲を反転
[反転]にチェックマークを入れて選択範囲を反転
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【Photoshop講座】選択範囲からパスやシェイプを作成する
サムネールをクリックすると、YouTube 動画にリンクします。
作業用パスを作成する
[パス]タブをクリックして、[パス]パネルを表示します。
[パス]パネルメニューから、[作業用パスを作成]を選択します。
[作業用パスを作成]を選択
[作業用パスを作成]を選択
[作業用パスを作成]ダイアログで、[許容量]に「0.5」pixel を入力して、[OK]をクリックします。
[作業用パスを作成]ダイアログを設定
[作業用パスを作成]ダイアログを設定
選択範囲からパスが作成できました。
パスを作成(パスの選択を解除した場合)
パスを作成(パスの選択を解除した場合)
作成したパスのみを表示
作成したパスのみを表示
[許容量]ってなに?
[作業用パスを作成]ダイアログの[許容量]は、選択範囲の境界線に対して、作成するパスをどの程度合わせるかといった量を設定します。0.5 〜 10.0 pixel が設定でき、数値が小さいほど許容量は小さくなります。たとえば、許容量「0.5」pixel は、0.5 pixel 分の調整でパスに変換されます。
作成したパスのみを表示
作成したパスのみを表示
作成するパスは、選択範囲に忠実であってほしいと思うことが多いので、「0.5」pixel 以外の数値は何なの? という疑問が噴出しますが、[許容量]を小さくすると、パスを構成するアンカーポイントが短い間隔に配置されるので、作成されるパスは、短い間隔でギザギザになる傾向があります。滑らかな境界線のパスを作成したい場合には、[許容量]を大きくして調整しましょう。一般的な設定値は、2.0 〜 3.0 pixel です。
[作業用パス]とは?
画像に直接影響を与えないパスです。パスを作成すると、自動的に[作業用パス]が作成されます。そのままベクトルマスクに活用したり、名前を付けて保存すると、編集や複製などが行えます。[作業用パス]は、パス機能がサポートされているファイル形式(PSD や EPS など)では保持できますが、複数のパスを作成したり、クリッピングパスなどに利用する場合は、パスを保存しておく必要があります。
[パス]パネルで[作業用パス]を確認
[パス]パネルで[作業用パス]を確認
[べた塗り]でカラーを設定する
[レイヤー]タブをクリックし、[レイヤー]パネルを表示します。
[塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成]をクリックし、メニューから[べた塗り]を選択して、[べた塗り 1]を作成します。[カラーピッカー]ダイアログで、べた塗りのカラーを設定して、[OK]をクリックします。
[べた塗り 1]を作成
[べた塗り 1]を作成
[カラーピッカー]ダイアログで、任意のカラーを設定し、[OK]をクリックします。
[カラーピッカー]ダイアログを設定
[カラーピッカー]ダイアログを設定
ベクトルマスクを内蔵したべた塗り?
バージョン CS 6 以降では、[べた塗り]塗りつぶしレイヤーが自動的に[シェイプ]に変換されます。これは、自動的に[作業用パス]の存在を確認し、[シェイプ]に変換しているもので、塗りつぶしレイヤー + ベクトルマスクが、同じしくみで作成されているものだからです。バージョン CS 5 以前では、[シェイプ]が塗りつぶしレイヤー + ベクトルマスクで作成されます。すべてのバージョンで、レイヤー名はそのまま継承されます。
ベクトルマスクが追加される(CS5)
ベクトルマスクが追加される(CS5)
[べた塗り]で背景色を設定する
[レイヤー]パネルで、[背景]を選択します。
[塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成]をクリックし、メニューから、[べた塗り]を選択して、[べた塗り 2]を作成します。
[べた塗り 2]を作成
[べた塗り 2]を作成
[カラーピッカー]ダイアログで、任意のカラーを設定し、[OK]をクリックします。
[カラーピッカー]ダイアログを設定
[カラーピッカー]ダイアログを設定
選択範囲からシェイプが作成できました。
選択範囲からシェイプが作成できた
選択範囲からシェイプが作成できた
シェイプは劣化しない!
パスやシェイプは、拡大・縮小などの変形を加えたり、再編集を繰り返しても画質が劣化しない特性を持っています。たとえば、ドキュメントのピクセルサイズを大きくしても、シェイプで塗りつぶされた境界線は、ジャギー(ギザギザの境界線)が発生せず滑らかさを保ちます。Photoshop から Illustrator へ、アートワークを読み込むことも可能です。
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Posted bypsgips