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アルファチャンネルの基本

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アルファチャンネルの基本
【Photoshop基本操作】アルファチャンネルとは、同じドキュメント内に作成できる編集用のグレースケール画像です。複数作成することができ、元画像には影響を及ぼしません。主な用途は、選択範囲やマスク(透明部分)の編集、保存などがあります。
選択範囲の保存場所なの?
選択ツールなどで作成した選択範囲も、アルファチャンネルに保存することができます。保存した選択範囲は、グレースケール画像に変換されて、[チャンネル]パネルに新規の[アルファチャンネル]として保存されます。
しかし、このような使い方だけでは、アルファチャンネルの真のパフォーマンスは発揮されません。複数の選択範囲を合成したり、追加や修正といった編集作業が、アルファチャンネルでは行えるからです。
アルファチャンネルのしくみ
アルファチャンネルのしくみをひとことで言えば、グレースケール画像をそのまま、選択範囲として読み込めることです。選択範囲の重要性は、あらゆる場面で直面する大きな課題なので、アルファチャンネルを使いこなせれば、格段のテクニック向上を手にしたようなものです。
アルファチャンネルのしくみ
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【Photoshop講座】基本がわかる!マスクの種類と作り方
サムネールをクリックすると、YouTube 動画にリンクします。
[チャンネル]パネルの概要
アルファチャンネルは、[チャンネル]パネルで操作します。[チャンネル]パネルには、対象ドキュメントの[RGB]や[CMYK]などのカラーモードにより分解された「カラーチャンネル」が表示され、アルファチャンネルは、その下層に作成されます。
[チャンネル]パネルの概要
チャンネルを選択範囲として読み込む
選択されたチャンネルの白い部分を選択範囲として読み込みます。
選択範囲をチャンネルとして保存
ドキュメントに作成した選択範囲をグレースケール画像に変換して、アルファチャンネルに保存します。
新規チャンネルを作成
すべての領域をマスクした真っ黒なアルファチャンネルを作成して、ドキュメントウィンドウに表示します。
現在のチャンネルを削除
選択されたアルファチャンネル、スポットカラーチャンネルを削除します。
画像の「明度」から選択範囲ができる!
アルファチャンネルは、グレースケール画像の「明度」を、ピクセル単位で「選択率」に置き換えています。たとえば、真っ白な部分は 100 %、真っ黒な部分は 0 % の選択率です。画像の境界線は微妙な階調を含んでいるので、それらに忠実な選択率が計算されることによって、自然で滑らかな選択範囲を読み込むことができます。
チャンネル登録をお願いします!
アルファチャンネルの操作方法
アルファチャンネルは、その活用方法によって操作方法が異なります。「選択範囲として読み込む」という観点から、どのようにしてアルファチャンネルを作成するか、簡単な操作を実際に体験してみましょう。
素材画像をコピーする
オブジェクト(バラの木)を切り抜くため、アルファチャンネルを使用して、背景(空の部分)の選択範囲を読み込む操作を行います。[command(Ctrl)]+[A]キーを押してすべてを選択、[command(Ctrl)]+[C]キーを押してコピーします。
ドキュメントのすべてを選択
ドキュメントのすべてを選択
[演算]でアルファチャンネル出力!
ここでは、アルファチャンネルのしくみが理解しやすいように、元画像をアルファチャンネルにコピー&ペーストして、グレースケール画像への変換を行っていますが、[イメージ]メニューから、[演算]を選択すると、さらに高度な合成結果をアルファチャンネルへ出力できます。
アルファチャンネルにペーストする
[チャンネル]パネルを表示して、[新規チャンネルを作成]をクリック、またはパネルメニューから、[新規チャンネル]を選択します。[アルファチャンネル 1]が作成され、ドキュメントウィンドウに[アルファチャンネル 1]が表示されました。
[新規チャンネルを作成]をクリック
[新規チャンネルを作成]をクリック
ドキュメントウィンドウに[アルファチャンネル 1]が表示されない場合は、[command(Ctrl)]+[6]キーを押して切り替えます。
[command(Ctrl)]+[V]キーを押して、先ほどコピーした画像をペーストします。アルファチャンネル内で画像合成をするため、さらにもう一回、[command(Ctrl)]+[V]キーを押してペーストします。
アルファチャンネルに画像をペースト
アルファチャンネルを編集する
[編集]メニューから、[フェード]を選択します。[フェード]ダイアログで、[描画モード]に[リニアライト]を選択し、[OK]をクリックします。
[フェード]ダイアログで[リニアライト]を選択
[フェード]ダイアログで[リニアライト]を選択
[フェード]ダイアログで設定する[描画モード]は、素材画像の明度や、求める結果により異なります。大まかには[乗算]、[スクリーン]、[オーバレイ]の中から、最適な描画モードを選ぶといいでしょう。
[command(Ctrl)]+[D]キーを押して選択を解除します。白い部分と黒い部分がハッキリしました。
白い部分と黒い部分がハッキリした
白い部分と黒い部分がハッキリした
作例では省略していますが、空の部分の左側など、真っ白になりきれていない箇所がある場合は、よい結果がでるように修正を加えましょう。
選択範囲として読み込む
[チャンネル]パネルで、[アルファチャンネル 1]サムネールを[command(Ctrl)]キーを押しながらクリックします。すると、画像の白い部分に選択範囲が作成されます。[RGB]チャンネルを選択して、RGB チャンネル表示に切り替えます。
アルファチャンネルの選択範囲を作成
アルファチャンネルの選択範囲を作成
カラーチャンネルを選択
アルファチャンネルに作成したグレースケール画像は、[選択範囲]メニューから、[選択範囲を読み込む]を選択し、[ソース]の[チャンネル]に選択して、選択範囲を読み込むこともできます。
オブジェクトの背景を白く塗りつぶす
[レイヤー]パネルを表示します。[塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成]をクリックし、メニューから[べた塗り]を選択して、[べた塗り 1]を作成します。[カラーピッカー]ダイアログで、新しい色にホワイトを設定して、[OK]をクリックします。
[べた塗り 1]を作成して選択範囲を塗りつぶす
[べた塗り 1]を作成して選択範囲を塗りつぶす
アルファチャンネルから読み込んだ選択範囲で、複雑な形状の境界線を持つオブジェクトの背景を白く塗りつぶすことができました。
ドキュメント(RGB チャンネル表示)
ドキュメント(RGB チャンネル表示)
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[チャンネル]パネルの操作方法
アルファチャンネルを含む[チャンネル]パネルは、[レイヤー]パネルと同じように階層で分けられています。描画モードや不透明度、ロックやリンクなどの機能はありませんが、チャンネルの「表示」と「非表示」や、アルファチャンネルのサムネールをドラッグして順番の入れ替えなどができます。
選択範囲をチャンネルとして保存
ドキュメントに選択範囲を作成し、[チャンネル]パネルの[選択範囲をチャンネルとして保存]をクリックすると、ドキュメントに作成した選択範囲をアルファチャンネル(グレースケール画像)に変換します。選択率が 100 % の箇所は白色、選択率が 0 % の箇所は黒色に塗りつぶしマスク範囲とします。
[選択範囲をチャンネルとして保存]をクリック
[選択範囲をチャンネルとして保存]をクリック
作成時のアルファチャンネルは、ドキュメントウィンドウに表示されません。アルファチャンネルをドキュメントウィンドウに表示(切り替え)するには、サムネールをクリックして選択、またはサムネールの右端に表示されているショートカットキー[command(Ctrl)]+[6]を押します。
[選択範囲をチャンネルとして保存]を続けてクリックすると、同じアルファチャンネルが作成できます。アルファチャンネルは最大 56 チャンネルが追加できます。複数のアルファチャンネルを作成してもドキュメントには影響を与えません。
[選択範囲をチャンネルとして保存]をクリック
[選択範囲をチャンネルとして保存]をクリック
[新規チャンネル]ダイアログ
ドキュメントに選択範囲を作成し、[チャンネル]パネルで、[選択範囲をチャンネルとして保存]を[option(Alt)]キーを押しながらクリックすると、[新規チャンネル]ダイアログが表示されます。
[着色表示]セクションの[マスク範囲に色を付ける]を選択すると、選択範囲外が赤く着色され、[選択範囲に色を付ける]を選択すると、選択範囲内が赤く着色されて、マスク範囲をプレビューできます。
[新規チャンネル]ダイアログ
[新規チャンネル]ダイアログ
[マスク範囲に色を付ける]と[選択範囲に色を付ける]
[チャンネルオプション]ダイアログ
[チャンネル]パネルで、アルファチャンネルサムネールをダブルクリックすると、[チャンネルオプション]ダイアログが表示されます。[新規チャンネル]ダイアログと内容は同じですが、[着色表示]セクションに[スポットカラー]という項目が追加されています。
[チャンネルオプション]ダイアログ
[チャンネルオプション]ダイアログ
スポットカラーってなに?
スポットカラーチャンネルとは、アルファチャンネルとは異なる、CMYK(プロセスカラー)以外の「特色」を用いる場合に作成する特殊なチャンネルです。スポットカラーチャンネルを設定すると、チャンネル画像は一番上にオーバープリント(ノセ)されるので、ノックアウト(抜き合わせ)が基本になります。
新規チャンネルを作成
[チャンネル]パネルの[新規チャンネルを作成]をクリックすると、黒で塗りつぶされたグレースケール画像がアルファチャンネルに作成されます。この場合、ドキュメントには選択範囲がない状態で作成します。
[選択範囲をチャンネルとして保存]で作成するときとは違って、新しいアルファチャンネルが選択され、自動的にドキュメントウィンドウをアルファチャンネル表示に切り替えます。
[新規チャンネルを作成]をクリック
[新規チャンネルを作成]をクリック
アルファチャンネルは、選択ツールやブラシツールなどで自由に描画でき、グレースケール画像の「明度」によって「選択率」に置き換えられます。黒い部分がマスク領域なので、白い部分を選択範囲として読み込むことができます。
描画して選択率を編集
チャンネルを複製
チャンネルの複製を作成する場合は、チャンネルサムネールを[新規チャンネルを作成]にドラッグ、またはチャンネルメニューから[チャンネルを複製]を選択します。カラーチャンネル、スポットカラーチャンネル、アルファチャンネルを同様の操作で複製することができます。
[チャンネルを複製]にドラッグ
[チャンネルを複製]にドラッグ
マスク範囲をプレビュー(マスクモード表示)
元画像にマスク範囲を表示させたい場合は、[RGB]や[CMYK]などのカラーチャンネルの[チャンネルの表示 / 非表示]をクリックします。複数のアルファチャンネルを合成して表示することも可能です。
カラーチャンネルを非表示
カラーチャンネルを非表示
ドキュメントにマスク範囲が表示される
ドキュメントにマスク範囲が表示される
レイヤーマスクとの違いは?
レイヤーマスクはレイヤーの型抜き用グレースケール画像、アルファチャンネルは予備のグレースケール画像といったところでしょうか? 両者の機能はよく似ています。
そもそも、レイヤーマスクという機能は、アルファチャンネルの機能をレイヤーで使いやすくしたものなので、アルファチャンネルは伝統的に残されているってカンジでしょうか? レイヤーマスクを非表示にしておけば、ドキュメント内に予備のグレースケール画像は保存できるし、[レイヤー]パネルだけで管理できるので、私はアルファチャンネルをあまり使用しません。
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