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【色調補正】紅葉の緑を補正してより鮮やかな印象にする【特定色域の選択】

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【色調補正】紅葉の緑を補正してより鮮やかな印象にする【特定色域の選択】
【Photoshop講座】赤色を強調した紅葉の写真が、単調でつまらないと感じたことはありませんか? 色とりどりの鮮やかさには、緑色が深く関係しているのに、その緑色まで、安易に赤く補正してしまっているのが原因です。[特定色域の選択]を使って、より鮮やかな印象にする補正術をご紹介しましょう。
色域ごとに鮮やかさを調整しよう!
[特定色域の選択]は、画像に含まれる色域を「CMYK」スライダーで直感的に調整できます。緑を鮮やかにしたいなら、グリーン系の色域を選択し、[シアン]と[イエロー]の調整量を増やして[マゼンタ]の調整量を減らします。これだけで、面白いように緑が鮮やかになってくれます。調整のコツは、それぞれの色域で色を濁らせている要素を見極めること。この色の要素は、どんな画像でも同じ関係になります。
緑を鮮やかにする理由
新緑の季節に比べ、紅葉の季節の緑は色褪せた印象があります。赤色や黄色に色づいた葉に混ざると茶褐色に見えたり、彩度や明度の違いから暗さが強調されて、黒い影のように見えることもあります。このような緑を、色づいた葉と対比させながら、鮮やかに補正することができれば、さらに彩りが加えられて、見違えるような紅葉の風景が表現できます。
元画像
元画像
濁らない色の素材を選ぼう!
作例は、黄色に色づいた葉を主体に、紅葉の季節の公園を撮影したものです。人工的な灰色の遊歩道と苔の緑が画面を構成し、緑色が重要な役割を担うように意図されています。
[特定色域の選択]調整レイヤーを作成する
[レイヤー]パネルで、[塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成]ボタンをクリックして、メニューから[特定色域の選択]を選びます。
[特定色域の選択 1]を作成
[特定色域の選択 1]を作成
[特定色域の選択]ダイアログで、[選択方式]に[絶対値]をクリックして選択します。
[絶対値]を選択
[絶対値]を選択
絶対値では50%をMAX値にする!
[絶対値]を選択すると、ピクセルに含まれるカラー比率に対して、調整率を加算、または減算した変化の大きい調整が行えます。たとえば、対象のピクセルのカラー情報がシアン50%で、[絶対値]の調整率が50%だったとすると、50%+50%=100%(MAX)になります。高い設定値では、ノイズが目立つようになるので、[絶対値]では50%という制限を設けておいた方が無難です。
グリーン系の色域を調整する
[カラー]に[グリーン系]を選択して、[シアン]に「+50」%、[マゼンタ]に「-50」%、[イエロー]に「+50」%、[ブラック]%に「0」%を設定します。
[グリーン系]を調整
[グリーン系]を調整
補正前
補正前
補正後(グリーン系が鮮やかになった)
補正後(グリーン系が鮮やかになった)
緑色を濁らせているのはマゼンタ!
[特定色域の選択]の[カラー]は、調整の対象となる色域を選択するものです。[グリーン系]はドキュメント内の緑色が調整対象なので、[シアン]と[イエロー]の設定値を(+)側に大きくすると、緑色をより強い緑色にすることができます。
[特定色域の選択]の利点は、負の調整が行えることです。緑色をより強い緑色にする一方で、緑色を濁らせている[マゼンタ]の要素を弱くできるので、操作イメージも理解しやすく、思い通りの調整が行えます。
紅葉した木々の色域を調整する
[カラー]に[レッド系]を選択して、[シアン]に「-10」%、[マゼンタ]に「+10」%、[イエロー]に「+10」%、[ブラック]%に「0」%を設定します。
[レッド系]を調整
[レッド系]を調整
[カラー]に[イエロー系]を選択して、[シアン]に「-10」%、[マゼンタ]に「-10」%、[イエロー]に「+10」%、[ブラック]%に「0」%を設定します。
[イエロー系]を調整
[イエロー系]を調整
[カラー]に[マゼンタ系]を選択して、[シアン]に「-5」%、[マゼンタ]に「+5」%、[イエロー]に「0」%、[ブラック]%に「0」%を設定します。
[マゼンタ系]を調整
[マゼンタ系]を調整
補正前
補正前
補正後(紅葉した木々が鮮やかになった)
補正後(紅葉した木々が鮮やかになった)
マゼンタ系の調整量は控えめに!
作例ではあまり影響のない、マゼンタ系の色域にも設定を加えておきましょう。[特定色域の選択]の[マゼンタ系]は、一般的な風景写真の素材では選択される色域が少なく、調整を行っても変化がわかりにくいです。
マゼンタ系は、[シアン]の影響が強いと青っぽくなるので、色を濁らせている要素として捉えることもできますが、トーンをつくっているのが[シアン]なので、調整率を小さくしすぎるとフラットな印象になってしまいます。マゼンタ系の調整量は控えめにしておく方が無難です。
遊歩道の色域を調整する
[カラー]に[シアン系]を選択して、[シアン]に「-10」%、[マゼンタ]に「-10」%、[イエロー]に「+10」%、[ブラック]%に「0」%を設定します。
[シアン系]を調整
[シアン系]を調整
[カラー]に[ブルー系]を選択して、[シアン]に「-10」%、[マゼンタ]に「-10」%、[イエロー]に「+10」%、[ブラック]%に「0」%を設定します。
[ブルー系]を調整
[ブルー系]を調整
補正前
補正前
補正後(遊歩道の赤味が抑えられた)
補正後(遊歩道の赤味が抑えられた)
グレーにはすべての色域が含まれている!
レッド系やイエロー系の色域を鮮やかにすると、遊歩道のようなグレーの部分も彩度が高まり、赤っぽく見えたりすることがあります。これはグレーの部分にあるそれぞれの色域が影響し合うためで、作例では青空の反射が原因です。
赤色を強調する補正を行うと、シアン系やブルー系の色域に含まれている赤色まで強くなるので、たちまち赤みを帯びたグレーになってしまうのです。これを解決する方法は、シアン系やブルー系の色域を逆に濁らせることです。
浅くなった全体のトーンを調整する
[カラー]に[中間色系]を選択して、[シアン]に「0」%、[マゼンタ]に「0」%、[イエロー]に「0」%、[ブラック]%に「+5」%を設定します。
全体のトーンを調整する
全体のトーンを調整する
補正前
補正前
補正後(少しトーンが深くなった)
補正後(少しトーンが深くなった)
ガンマ補正の役割に利用する!
レベル補正やトーンカーブのようなガンマ補正が、[特定色域の選択]でも行えます。[中間色系]の[ブラック]は、明度の中間調(ガンマ)に相当します。現在の中間調を「0」%として、(−)側がシャドウ側、(+)側がハイライト側になり、(+)側の数値を大きくすると、コントラストが強くなります。
(+)側が深くなる
(+)側が深くなる
(−)側が浅くなる
(−)側が浅くなる
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Posted bypsgips