【ロゴ】コピーを繰り返したような文字に加工する
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【Photoshop講座】コピー機で複写したものを原稿にして、さらにコピーを繰り返していくと、画像や文字のカタチは、かすれたり、つぶれたりを繰り返して、塗りや余白の部分にランダムな「虫食い模様」が現れます。このような現象を再現して、フレーム付きのタイトル文字を作成しましょう。
アンバランスと切り貼りを演出する!
コピー劣化の加工は、フィルターで簡単に作成できます。適用する文字列に少し角度を付けておくと、さらに効果的な演出ができるでしょう。この「傾き」を利用して、切り貼り風のフレームを効率的に作成し、印象に残るデザイン処理を加えましょう。

ドキュメント
新規画像に背景色を敷く
[幅:1280 pixel][高さ:720 pixel][解像度:72 pixel/inch][カラーモード:RGBカラー]の新規画像を開きます。
ドキュメントサイズは、文字列の形状やデザイン紙面により調整を行ってください。コピー劣化の効果は、ピクセルに対して適用されるフィルターによるものなので、ドキュメントサイズが大きければ細かく、小さければ粗くなります。

[レイヤー]パネル
[レイヤー]パネルで、[塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成]ボタンをクリックし、メニューから[べた塗り]を選びます。

[カラーピッカー]ダイアログ
[カラーピッカー]ダイアログで、[H218/S83/B60]を設定して、[OK]をクリックします。

ドキュメント
ドキュメントに背景色が敷けました。
[べた塗り]で背景色を設定しておくと、色の編集が簡単に行えます。

横書き文字ツール
ドキュメントに文字を入力する
[ツール]パネルから[横書き文字ツール]を選びます。オプションバーで、フォントと色の設定を行います。

オプションバー

ドキュメント
ドキュメントをクリックし、文字を入力します。
グリッドの設定は、[Photoshop(編集)]メニューから[環境設定]→[ガイド・グリッド・スライス]を選んで、[グリッド線]に「160」pixel、[分割数]に「4」を設定し、[表示]メニューから[表示・非表示]→[グリッド]を選びます。

[レイヤー]パネル
テキストレイヤーが作成できました。
ここで設定したテキストカラーは、仕上がりのイメージを確認するもので、加工には直接関係がありません。文字が崩れても読みやすくするため、文字と文字の間を空けておきましょう。

長方形選択ツール
加工用のレイヤーを作成する
[ツール]パネルから[長方形選択ツール]を選びます。

ドキュメント
グリッドを参考にして、文字の周囲に選択範囲を作成します。

ドキュメント
shift+command+Iキーを押して、選択範囲を反転します。
グリッドの表示と非表示の切り替えは、command+@キーで行います。

[レイヤー]パネル
[レイヤー]パネルで、テキストレイヤーを非表示にします。テキストレイヤーサムネールをshift+commandキーを押しながらクリックし、文字の選択範囲を追加します。

ドキュメント
[長方形選択ツール]で作成した選択範囲に、文字の選択範囲が追加されました。

[レイヤー]パネル
[レイヤー]パネルで、[塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成]ボタンをクリックし、メニューから[べた塗り]を選びます。

[カラーピッカー]ダイアログ
[カラーピッカー]ダイアログで、テキストカラーと同じ色の[H57/S100/B100]を設定して、[OK]をクリックします。

ドキュメント
選択範囲内をテキストカラーで塗りつぶせました。

[レイヤー]パネル
レイヤーマスクで文字を崩す
[レイヤー]パネルで、[べた塗り 2]レイヤーマスクサムネールを、optionキーを押しながらクリックして、ドキュメントウィンドウをレイヤーマスク表示に切り替えます。

ドキュメント
ドキュメントウィンドウがレイヤーマスク表示に切り替わりました。

ドキュメント
[長方形選択ツール]で、文字の周囲を選択します。

ドキュメント
command+Xキーを押してカットします。
レイヤーマスクを選択すると、初期設定では、描画色が[ホワイト]、背景色が[ブラック]に切り替わります。カットした部分が[ブラック]になったことを確認してください。

ドキュメント
command+Vキーを押してペーストします。
カット&ペーストすると、カットした画像が、ドキュメント内の同じ位置にペーストされます。ペーストされた画像は、選択範囲を解除するまで、レイヤーのように重なっています。

ドキュメント
[イメージ]メニューから[色調補正]→[階調の反転]を選びます。またはcommand+Iキーを押して、階調を反転します。

ドキュメント
[編集]メニューから[変形]→[回転]を選びます。またはcommand+Tキーを押して、バウンディングボックスを表示し、コーナーをドラッグして、文字の領域を回転します。enterキーを押して、変形を確定します。
[編集]メニューから[フェード]を選んで、[描画モード]に[差の絶対値]を設定して、[OK]をクリックします。

ドキュメント

ドキュメント
command+Dキーを押して、選択を解除します。

ドキュメント
command+Iキーを押して、階調を反転します。

[レベル補正]ダイアログ
[イメージ]メニューから[色調補正]→[レベル補正]を選び、[出力レベル]に「96/160」を設定して、[OK]をクリックします。

ドキュメント
階調が淡くなりました。

[スポンジ]ダイアログ
[フィルター]メニューから[フィルターギャラリー]を選びます。[フィルターギャラリー]操作パネルで、[アーティスティック]→[スポンジ]をクリックし、[ブラシサイズ]に「4」、[鮮明度]に「12」、[滑らかさ]に「5」を設定します。

[フィルターギャラリー]操作パネル(部分)
適用する画像(レイヤーマスク)の階調を淡くしているので、文字の部分、背景の部分にもランダムな斑点(スポンジ)模様が作成できました。

[フィルターギャラリー]操作パネル(部分)
[新しいエフェクトレイヤー]クリックします。すると、現在のエフェクトレイヤー(スポンジ)が複製されます。

[スポンジ]ダイアログ
[フィルターギャラリー]操作パネルで、[スケッチ]→[スタンプ]をクリックし、[明るさ・暗さのバランス]に「40」、[滑らかさ]に「10」を設定して、[OK]をクリックします。

[フィルターギャラリー]操作パネル(部分)
ランダムな「虫食い模様」が作成できました。
[レイヤー]パネルで、[べた塗り 2]レイヤーサムネールをクリックして、ドキュメントウィンドウを通常表示に切り替えれば完成です。

[レイヤー]パネル

[レイヤー]パネル

レイヤーマスク表示

通常表示
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