Photoshop養成ギプス

【絵画調】写真の名所旧跡を木版画調にする

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【絵画調】写真の名所旧跡を木版画調にする
【Photoshop講座】日本の伝統木版画は、江戸時代の浮世絵によって確立されました。何枚もの版木による多色刷りの技法は、彫刻刀のハードなタッチと、染料と刷紙が醸し出すやわらかな色彩を表現します。影を明るく鮮やかにした写真をベースに、手刷りの風合いがある木版画調に仕上げてみましょう。
影を明るく鮮やかにする!
木版画調のタッチは、輪郭から起こす黒い線で表現します。その中を塗りつぶす面は、元画像の色を利用することになるので、被写体が逆光で暗いものなどは、そのままだと輪郭の黒い線と同化してしまいます。あらかじめ、影を明るく鮮やかにしておくと、検出する輪郭線もシャープにできます。
空の領域を塗りつぶす
2048 x 1360 pixelの素材画像を開きます。
no527_01.png
[Photoshop]操作パネル
[選択範囲]メニューから[色域指定]を選びます。[色域指定]ダイアログで、[許容量]に「100」を設定して、[スポイトツール]を選択します。
no527_02.png
[色域指定]ダイアログ
ドキュメントの中央の空の部分をクリックして、色域をサンプリングします。すると、[色域指定]ダイアログのプレビューで、選択された色域が白で表示されます。[OK]をクリックします。
no527_03a.png
中央の空の部分をクリック
no527_03b.png
選択した色域に選択範囲が作成される
すべての空の領域が選択できない場合は、サンプリングポイントを変えてみましょう。[許容量]の設定値を大きくすることで、目的の色域が選択できる場合もありますが、他の色域を含んでしまう可能性が大きくなるのでオススメできません。
no527_04.png
[レイヤー]パネル
[レイヤー]パネルで、[塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成]をクリックし、メニューから[グラデーション]を選びます。
[グラデーションで塗りつぶし]ダイアログで、[クリックでグラデーションを編集]をクリックして、[グラデーションエディター]ダイアログを表示します。
[位置:0%]に[H:39°S:42% B:93%]、[位置:100%]に[H:198°S:100% B:90%]を設定します。
カラーバー左下のカラー分岐点を右側へドラッグすると、グラデーションの開始点が調整できます。作例では[位置:30%]に設定しました。
no527_05a.png
[グラデーションエディター]ダイアログ
no527_05b.png
カラー分岐点をドラッグ
no527_06a.png
選択範囲内でグラデーションを作成
no527_06b.png
グラデーションの開始点を調整
no527_07.png
[レイヤー]パネル
グラデーションが設定できたら、[グラデーションで塗りつぶし]ダイアログで、[OK]をクリックします。
空の領域がグラデーションで塗りつぶせました。
桜の花を塗りつぶす
[レイヤー]パネルで、[グラデーション 1]を非表示にして、[背景]を選択します。
no527_08.png
[レイヤー]パネル
no527_09.png
[背景]を選択
[イメージ]メニューから[演算]を選びます。[演算]ダイアログで、[第1元画像]の[チャンネル]に[レッド]を選択し、[第2元画像]の[チャンネル]に[レッド]を選択します。[描画モード]に[乗算]を設定し、[結果]に[選択範囲]を選択して、[OK]をクリックします。
no527_10.png
[演算]ダイアログ
no527_11a.png
[演算]プレビューモード
no527_11b.png
[演算]で選択範囲を作成
no527_12.png
[レイヤー]パネル
[レイヤー]パネルで、[グラデーション 1]レイヤーサムネールをoption〔Alt〕+command〔Ctrl〕キーを押しながらクリックして、選択範囲から一部削除します。
no527_13.png
ドキュメント
空の領域の選択範囲が削除され、桜の花の部分が選択されていることを確認してください。
[レイヤー]パネルで、[グラデーション 1]を選択し、[塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成]をクリックして、メニューから[べた塗り]を選びます。
no527_14a.png
[グラデーション 1]を選択
no527_14b.png
[べた塗り 1]を作成
no527_15.png
[カラーピッカー]ダイアログ
[カラーピッカー]ダイアログで、[H:327°S:29% B:86%]を設定して、[OK]をクリックします。
no527_16a.png
ドキュメント(適用前)
no527_16b.png
[べた塗り]で塗りつぶす
影を明るくして鮮やかにする
[レイヤー]パネルで、[背景]を選択し、[べた塗り 1]を非表示にしておきます。[背景]を[新規レイヤーを作成]にドラッグして、[背景 コピー]を作成します。
no527_17a.png
[べた塗り 1]を非表示
no527_17b.png
[背景]を複製
[イメージ]メニューから[演算]を選びます。[演算]ダイアログで、[第1元画像]の[チャンネル]に[ブルー]を選択し、[反転]にチェックマークを入れます。[第2元画像]の[チャンネル]に[ブルー]を選択し、[反転]にチェックマークを入れます。[描画モード]に[オーバーレイ]を設定し、[結果]に[選択範囲]を選択して、[OK]をクリックします。
no527_18.png
[演算]ダイアログ
no527_19a.png
[演算]プレビューモード
no527_19b.png
[演算]で選択範囲を作成
no527_20.png
[シャドウ・ハイライト]ダイアログ
[表示]メニューから[表示・非表示]→[選択範囲の境界線]を選んで、選択範囲を非表示にしておきます。
[イメージ]メニューから[色調補正]→[シャドウ・ハイライト]を選び、[シャドウ]の[量]に「50」%を設定して、[OK]をクリックします。
no527_21a.png
ドキュメント(適用前)
no527_21b.png
[シャドウ・ハイライト]を適用
no527_22.png
[色相・彩度]ダイアログ
[イメージ]メニューから[色調補正]→[色相・彩度]を選び、[色相]に「+20」、[彩度]に「+50」を設定して、[OK]をクリックします。
影を明るくして、彩度を高くすると、写真がイラストのようになります。素材により適切な数値を探りましょう。
no527_23a.png
ドキュメント(適用前)
no527_23b.png
[色相・彩度]を適用
[表示]メニューから[表示・非表示]→[選択範囲の境界線]を選んで、選択範囲を表示します。command〔Ctrl〕+Dキーを押して、選択を解除します。
no527_24a.png
[選択範囲の境界線]を表示
no527_24b.png
選択を解除
木版画のタッチを作成する
[レイヤー]パネルで、[背景 コピー]を[新規レイヤーを作成]にドラッグして、[背景 コピー 2]を作成します。[フィルター]メニューから[スマートフィルター用に変換]を選びます。
no527_25a.png
[背景 コピー]を複製
no527_25b.png
スマートフィルター用に変換
レイヤーに[スマートフィルター用に変換]を適用しておくと、フィルターの効果が再編集できます。複数のフィルターを組み合わせて適用するときなどに便利です。
no527_26.png
描画色と背景色
[ツール]パネルで、[描画色と背景色を初期設定に戻す]をクリックして、描画色にブラック、背景色にホワイトを設定します。
これから適用するフィルターは、描画色と背景色が影響します。
[フィルター]メニューから[フィルターギャラリー]を選びます。[フィルターギャラリー]操作パネルで、[スケッチ]→[スタンプ]を選択します。
no527_27.png
[フィルターギャラリー]操作パネル
no527_28.png
[スタンプ]ダイアログ
[スタンプ]ダイアログで、[明るさ・暗さのバランス]に「5」、[滑らかさ]に「5」を設定します。
no527_29.png
[フィルターギャラリー]操作パネル(部分)
[フィルターギャラリー]操作パネルで、[新しいエフェクトレイヤー]をクリックします。[スタンプ]が複製されたことを確認してください。
[フィルターギャラリー]操作パネルで、[アーティスティック]→[カットアウト]を選択します。
no527_30.png
[フィルターギャラリー]操作パネル
no527_31.png
[カットアウト]ダイアログ
[カットアウト]ダイアログで、[レベル数]に「4」、[エッジの単純さ]に「4」、[エッジの正確さ]に「2」を設定して、[OK]をクリックします。
no527_32a.png
ドキュメント(適用前)
no527_32b.png
[フィルターギャラリー]を適用
[レイヤー]パネルで、[背景 コピー 2]に[スマートフィルター]が適用されていることを確認したら、描画モードに[オーバーレイ]を設定します。
no527_33a.png
[スマートフィルター]を確認
no527_33b.png
[オーバーレイ]を設定
木版画のようなタッチに加工できました。
no527_34.png
ドキュメント
no527_35.png
[レイヤー]パネル
手刷りの風合いを演出する
[レイヤー]パネルで、[グラデーション 1]を選択して表示し、描画モードに[乗算]を設定します。
no527_36a.png
ドキュメント(適用前)
no527_36b.png
[グラデーション 1]を表示
[レイヤー]メニューから[新規]→[レイヤー]を選びます。[新規レイヤー]ダイアログで、[下のレイヤーを使用してクリッピングマスクを作成]にチェックマークを入れます。[描画モード]に[オーバーレイ]を設定し、[オーバーレイの中性色で塗りつぶす(50%グレー)]にチェックマークを入れ、[OK]をクリックします。
no527_37.png
[新規レイヤー]ダイアログ
[レイヤー]パネルで、[レイヤー 1]が[グラデーション 1]にクリップされているかを確認し、[フィルター]メニューから[スマートフィルター用に変換]を選びます。
no527_38a.png
[クリッピングマスク]を確認
no527_38b.png
[スマートフィルター]を確認
[フィルター]メニューから[フィルターギャラリー]を選びます。[フィルターギャラリー]操作パネルで、[テクスチャ]→[粒状]を選択します。
no527_39.png
[フィルターギャラリー]操作パネル
no527_40.png
[粒状]ダイアログ
[粒状]ダイアログで、[粒子の種類]に[横]、[密度]に「15」、[コントラスト]に「50」を設定し、[OK]をクリックします。
no527_40a.png
ドキュメント(適用前・部分)
no527_40b.png
[粒状]を適用
no527_41.png
[レイヤー]パネル
[レイヤー]パネルで、[グラデーション 1]レイヤーマスクサムネールを選択し、command〔Ctrl〕キーを押しながらクリックして、選択範囲を作成します。
no527_42.png
ドキュメント
no527_43.png
[ぼかし(ガウス)]ダイアログ
[フィルター]メニューから[ぼかし]→[ぼかし(ガウス)]を選び、[半径]に「16」pixelを設定して、[OK]をクリックします。command〔Ctrl〕+Dキーを押して、選択を解除します。
no527_44a.png
ドキュメント(適用前・部分)
no527_44b.png
[ぼかし(ガウス)]を適用
no527_45.png
[レイヤー]パネル
[レイヤー]パネルで、[べた塗り 1]を表示します。
写真の名所旧跡を木版画調にすることができました。
no527_46.png
ドキュメント
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