Photoshop養成ギプス

【イラスト効果】たった3ステップで非現実な効果をつくる【2階調化】

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【イラスト効果】たった3ステップで非現実な効果をつくる【2階調化】
【Photoshop講座】写真をカッコよく加工したいけど、ありきたりの効果じゃダメ! かといって、切り抜きや選択範囲を作成するのも面倒…そんなときは、この方法を試してみてください。複製した2枚のレイヤーに、それぞれ異なる[2階調化]と描画モードを設定し、色相を部分的に転換するだけ。たった3ステップで、非現実な効果がカンタンに作り出せます。
階調を反転させてマスクにする!
非現実な効果のベースとするものは階調の反転です。ネガフィルムに見られるような紫色の独自な雰囲気を持っています。でも、それだけじゃ面白くないので、部分的に階調を反転させようとするのが、このレッスンの工法です。
ポイントは、それぞれの領域をどのように分けるかです。[2階調化]を利用すると、黒と白の明確な2つの領域に分けることができます。これらをレイヤーマスクのような働きで合成できるのが、描画モード[差の絶対値]です。
木のシルエットを合成する
1536 x 1036 pixelの素材画像を開きます。
素材画像を開く
素材画像を開く
効果に適した画像を選ぼう!
作例の画像は、公園の老木を撮影したもので、逆光により被写体は暗く、背景は白トビを起こしています。写真としては使い物になりませんが、このような逆光の素材こそ、これから行う効果には向いています。
[レイヤー]パネルで、[背景]を[新規レイヤーを作成]にドラッグして、[背景 コピー]、[背景 コピー 2]を作成します。最前面のレイヤーを非表示にして、[背景 コピー]を選択します。
[背景]を2枚複製
[背景]を2枚複製
[背景 コピー]を選択
[背景 コピー]を選択
[塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成]をクリックし、メニューから[2階調化]を選択して、[2階調化 1]を作成します。
[2階調化 1]を作成
[2階調化 1]を作成
下のレイヤーにクリッピング
下のレイヤーにクリッピング
[2階調化]ダイアログで、下のレイヤーにクリッピングします。[しきい値]の調整点をドラッグして、背景の葉を白く飛ばすします。作例では、「100」を設定しました。
[しきい値]の調整点をドラッグ
[しきい値]の調整点をドラッグ
元画像
元画像
[2階調化]を適用
[2階調化]を適用
空と木を対比させる!
木の輪郭の内部は、黒く塗りつぶしておきたいので、ギリギリの調整ポイントを探ります。ここで求めるイメージは、空と対比する木のシルエットです。
[レイヤー]パネルで、[背景 コピー]を選択し、描画モードに[ソフトライト]を選択します。
描画モードに[ソフトライト]を選択
描画モードに[ソフトライト]を選択
輪郭の内部が黒く塗りつぶされ、周囲が少し明るくなりました。
適用前のドキュメント
適用前のドキュメント
周囲が少し明るくなった
周囲が少し明るくなった
周囲の階調を反転する
[レイヤー]パネルで、[背景 コピー 2]を表示して選択します。
[背景 コピー 2]を表示して選択
[背景 コピー 2]を表示して選択
[塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成]をクリックし、メニューから[2階調化]を選択して、[2階調化 2]を作成します。
[2階調化 2]を作成
[2階調化 2]を作成
下のレイヤーにクリッピング
下のレイヤーにクリッピング
[2階調化]ダイアログで、下のレイヤーにクリッピングします。[しきい値]の調整点をドラッグして、幹や枝の質感が出るように調整します。作例では「32」を設定しました。
[しきい値]に「32」を設定
[しきい値]に「32」を設定
適用前のドキュメント
適用前のドキュメント
幹や枝の質感が出るように調整
幹や枝の質感が出るように調整
少し黒塗りの部分を残す!
[しきい値]の設定値を小さくするほど、幹や枝の質感が現れますが、少し黒塗りの部分(影の部分)を残しておく方が、形状の立体感を損ないません。
[レイヤー]パネルで、[背景 コピー 2]を選択し、描画モードに[差の絶対値]を選択します。
描画モードに[差の絶対値]を選択
描画モードに[差の絶対値]を選択
木のシルエット以外の部分が、ネガフィルムのようになりました。
適用前のドキュメント
適用前のドキュメント
ネガフィルムのようになった
ネガフィルムのようになった
色相をランダムに転換する
[レイヤー]パネルで、[背景]を選択します。[塗りつぶしまたは調整レイヤーを新規作成]をクリックし、メニューから[色相・彩度]を選択して、[色相・彩度 1]を作成します。
[背景]を選択
[背景]を選択
[色相・彩度 1]を作成
[色相・彩度 1]を作成
[色相・彩度]ダイアログで、[色相]に「−50」、[彩度]に「+50」を設定します。
[色相・彩度]ダイアログを設定
[色相・彩度]ダイアログを設定
適用前のドキュメント
適用前のドキュメント
紫色の部分を青っぽくすることができた
紫色の部分を青っぽくすることができた
[フィルター]メニューから、[描画]→[雲模様 1]を[option]キーを押しながら選びます。
コントラストの高い雲模様!
[雲模様 1]適用時に[option]キーを併用すると、通常よりコントラストの高い模様が生成されます。
レイヤーマスクの適用結果を確認する場合は、[色相・彩度]レイヤーマスクサムネールを、[option]キーを押しながらクリックします。
[option]+クリック
[option]+クリック
レイヤーマスク編集モード
レイヤーマスク編集モード
色相の転換が部分的に弱まり、ランダムな斑点模様で、色の調子が変わりました。
適用前のドキュメント
適用前のドキュメント
ランダムに色の調子が変わった
ランダムに色の調子が変わった
切り抜きや選択範囲を使用せず、カンタンな操作だけで、非現実な効果が作り出せました。
【イラスト効果】たった3ステップで非現実な効果をつくる【2階調化】
たった3ステップで非現実な効果をつくることができた
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