Photoshop養成ギプス

【色調補正】色がくすんだCMYKをRGBで鮮やかに復活させる【Lad】

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【色調補正】色がくすんだCMYKをRGBで鮮やかに復活させる【Lad】
【Photoshop講座】CMYK カラーモードに変換した画像をWeb ページで使用するには、RGB カラーモードに変換する必要があります。しかし、CMYK 変換で失われた鮮やかな色は RGB 変換だけでは復活できません。そんなときは、Lab カラーモードを活用して、失われた鮮やかな色を簡単に再現しましょう。
失われた彩度を高める!
RGB カラーモードでそのまま彩度を高めると、鮮やかな色は復活できますが階調を失います。画像の印象を決めるのは、色彩とコントラストなので、その両方が復活できなければ品質や信頼を失いかねません。
階調を維持させながら彩度を高めるには、色彩とコントラストをそれぞれ個別に調整することです。Lab カラーモードに変換することでそれは可能になります。
Labカラーで色彩とコントラストを調整
これから行う操作は、CMYK 画像を RGB 変換で鮮やかに再現する方法です。CMYK 特有の色の濁りを取って、すっきりした鮮やかさを再現します。色調補正に求められる解決方法は、対象画像により要因がそれぞれ異なるものなので、ある程度の論理的なアプローチが必要です。
CMYKカラーモードの元画像→Labカラーで色彩とコントラストを調整
CMYK カラーモードと RGB カラーモードは、まったく正反対な色の特性があるため、これらを同列に考えることはできません。すべてはアルゴリズム(定式化された計算方法)によって、導き出された結果に過ぎないのです。ここでは、一般的な CMYK 変換のアルゴリズムを逆算することにより、元の RGB 画像に近づけていく考え方を取り入れているため、Lab カラーで「色彩」と「コントラスト」を個別に調整していきます。
Labカラーモードに変換する
素材画像をダウンロードして開きます。素材画像は、[幅:1600 pixel]、[高さ:1200 pixel] 、[解像度:72 pixel/inch]、[モード:CMYKカラー]を使用しています。
[チャンネル]タブをクリックし、[チャンネル]パネルの内容を確認します。
素材画像を開き[チャンネル]パネルの内容を確認
素材画像を開き[チャンネル]パネルの内容を確認
CMYK画像を確認!
このレッスンでは、対象画像を CMYK カラーモードに限定しています。作例に使用している画像は、一般的な CMYK カラーモードのプロファイル「Japan Color 2001 Coated」で変換、EPS フォーマットで保存されています。[チャンネル]パネルで、[CMYK]、[シアン]、[マゼンタ]、[イエロー]、[ブラック]の各チャンネルを確認しましょう。
[イメージ]メニューから、[モード]→[16bit/チャンネル]を適用します。
[イメージ]メニューから、[モード]→[Lab カラー]を適用します。
CMYKカラーモード→Labカラーモード
Lab カラーモードに変換しても、画像の状態には何の変化も起こりません。
CMYKカラーモードの元画像→Labカラーモードに変換
Labは明度と色成分に分けられる!
Lab カラーモードのチャンネル[L]は明度、チャンネル[a]はグリーンからレッドの範囲の色成分、チャンネル[b]はブルーからイエローの範囲の色成分です。
Labカラーモードのチャンネル構造
CMYK カラーモードからの変換では、CMYK 各チャンネルから明度を合計してチャンネル[L]に変換し、チャンネル[C]、[M]、[Y]の色成分をチャンネル[a]、[b]に変換しています。
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トーンカーブで明度を調整する
[イメージ]メニューから、[色調補正]→[トーンカーブ]を選択します。
[トーンカーブ]ダイアログ
[トーンカーブ]ダイアログ
[トーンカーブ]ダイアログで、[チャンネル]に[L]を選択します。
トーンカーブのシャドウ点のポイントをクリックして選択し、[入力]に「1」、[出力]に「0」を入力します。
シャドウ点のポイントを設定
シャドウ点のポイントを設定
ハイライト点のポイントをクリックして選択し、[入力]に「99」、[出力]に「100」を入力します。
ハイライト点のポイントを設定
ハイライト点のポイントを設定
CMWK変換前の階調幅に戻す!
RGB から CMYK に変換されるとき、階調幅が少し狭くなるようプロファイルで定義されています。シャドウ点、およびハイライト点のクリップ(不動点)をそれぞれ1%詰めることで、RGB 変換後のシャドウ点、およびハイライト点を適正値に近付けます。
[自動補正]で階調幅を広げる
[自動補正]で階調幅を広げる
階調幅は対象画像によって異なるものなので、適正値は必ず1%詰めることではありません。その場合は、[トーンカーブ]ダイアログで、[チャンネル]に[L]を選択し、[自動補正]をクリックします。
トーンカーブ上をクリックして、2つのポイントを作成します。
トーンカーブにポイントを作成
トーンカーブにポイントを作成
シャドウ側のポイントを選択して、[入力]に「26」、[出力]に「24」を入力します。
ハイライト側のポイントを選択して、[入力]に「74」、[出力]に「76」を入力します。
[入力]と[出力]に数値を入力
[入力]と[出力]に数値を入力
CMYK変換前の明度に戻す!
RGB から CMYK に変換されるとき、明度(コントラスト)も少しフラットになるようプロファイルで定義されています。それはおよそ2%〜5%というわずかな量です。なので、CMYK から RGB に変換する場合は、明度も少し調整しておく方が効果的です。
Lab カラーモードのチャンネル[L]は、画像の明度を分解したものなので、単位はパーセント(%)が使用されています。トーンカーブの2つのポイントを階調の「25」%と「75」%に設定し、それぞれのポイントに1%の数値変更を加え、トーンカーブのコントラストが約2%高まるように補正率を定義しています。
CMYK 変換前のフラットな印象をすっきり鮮明にすることができた。
Labカラーモードの元画像→チャンネル[L]のトーンカーブを調整
CMYK変換時の特性を知る!
RGB から CMYK に変換すると、色域が極端に狭くなり、発光色と呼ばれる彩度の高い色は再現されません。また、色の濁り成分がスミインキに置き換えられるため、色の鮮やかさが抑えられます。明度の調整は、CMYK 変換時に調整された浅めのグレーバランスを回復させるためのものです。
色成分を調整して彩度を復活させる
[トーンカーブ]ダイアログで、[チャンネル]に[a]を選択します。
シャドウ点のポイントをクリックして選択し、[入力]に「-109」、[出力]に「-128」を入力します。
ハイライト点のポイントをクリックして選択し、[入力]に「109」、[出力]に「127」を入力します。
チャンネル[a]を設定
チャンネル[a]を設定
[トーンカーブ]ダイアログで、[チャンネル]に[b]を選択します。
シャドウ点のポイントをクリックして選択し、[入力]に「-109」、[出力]に「-128」を入力します。
ハイライト点のポイントをクリックして選択し、[入力]に「109」、[出力]に「127」を入力します。
チャンネル[b]を設定
チャンネル[b]を設定
すべての設定ができたら、[OK]をクリックします。
[OK]をクリック
[OK]をクリック
CMYK 特有の色の濁りを取って、すっきりした鮮やかさを再現することができました。
Labカラーモードの元画像→チャンネル[a]と[b]のトーンカーブを調整
論理的に数値を算出しよう!
Lab カラーモードのチャンネル[a]、[b]の設定値は、CMYK 変換で失われた彩度を+15%高めるという考えを前提に算出しています。対象画像にもよりますが、RGB から CMYK に変換して失われる彩度の目安は、-10% 〜 -15% です。なので、+15%はMax値ですね。これ以上の率を設定すると、大きさに比例して階調が失われていきます。
色成分レベル「128」の換算値は、+10%が「115」、+12.5%が「112」、+15%が「109」、+20%が「102」です。数値を小さくするほど、彩度は高くなります。彩度の高い鮮やかな色調補正が好まれる傾向があるため、適正値と思われる+15%では、物足りない結果になるかも知れません。その場合は、+20%の換算値を Lab カラーモードのチャンネル[a]、[b]に割り当ててください。
このレッスンでは、元画像の再現を意図としているため、赤っぽくするとか青っぽくするような色調の調整は行っていません。カラーのバランスを維持するには、シャドウ点、ハイライト点が相対する数値で、チャンネル[a]、[b]に同様の数値を設定します。
RGB画像として書き出す
[ファイル]メニューから、[書き出し]→[Web 用に保存(従来)]を選択します。
[Web 用に保存]ダイアログを表示
[Web 用に保存]ダイアログを表示
[Web 用に保存]ダイアログで、[プリセット]に[JPEG 高]([高画質])を選択し、[保存]をクリックします。
[Web 用に保存]ダイアログを設定
[Web 用に保存]ダイアログを設定
CMYK画像をRGB変換で鮮やかに再現することができた
CMYK画像をRGB変換で鮮やかに再現することができた
RGBカラーモードに変換!
CMYK カラーモードから RGB カラーモードに変換する場合は、[イメージ]メニューから、[モード]→[RGB カラー]を選択します。[16bit/チャンネル]から[8bit/チャンネル]に変換する必要がある場合は、RGB カラーモードに変換してから行ってください。[Web 用に保存]では、[8bit/チャンネル]変換がプリセットに含まれていますので、この操作は必要ありません。
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